ドイツで眺める中秋の名月・ フルムーン
9月27日中秋の名月。
ラインの家族グループで、母から「今日は中秋の名月」だよとメッセージ。
我が家では毎年、中秋の名月の日には庭に出てお月様を見て、お月見団子を食べるのがの習慣です。「中秋の名月」という言葉の響きが好きだし、日本のの風習の中でも最も好きなものかもしれない。
今年は、私がドイツ、父が出張でアブダビ、弟は転勤で長野にいるので、一家4人が別々の場所で見る満月です。
しかもスーパームーン!
お月見散歩に出かけました。
シュプレー川沿いを散歩しながら眺めるいつもより3倍明るいお月様。都会なのに高い建物がないので空が広いのです。静かな水面に映る月。
辺りが静かで、月はものすごく明るくて、眺めていたらなんだか吸い込まれそう。
そうそう、ヨーロッパの人って月の力を感じて生活しているみたいなんです。
大学生の頃、ドイツ人の友人がなにげなく、「満月だったから昨日はよく眠れなかった」と言っていたのに驚いたことを覚えています。よく眠れなかったの理由が「満月だから」。日本人でそんなことを言う人聞いたことがなかったので、とても新鮮で、なんだかロマンチックで素敵だなぁと。
ドレスデンのときのクラスメイト(チェコ人)も同じようなことを言っていて。
ある日の授業中、先生がグラスを倒して飲み物をこぼしてしまったとき、「今日は満月だからね(引力が強いから水がこぼれても仕方ない)」 って冗談を。彼も満月の日はよく眠れないと言っていました。
私は月のリズムを意識して生活することにちょっと興味があるので普段から月の満ち欠けを意識しているのですが、日本では私の周りには月を意識して生活している人はいないので、男性でも(友達は二人とも男)普通に満月の影響を意識して生活しているって、なんだかヨーロッパ的!って驚いたのです。
(たまたま私の友達がそうなだけなのかもしれませんが・・・)
というのも、むかし読んだ『月の癒し』という本を思い出しまして。チロル地方に伝わる月のリズムを使った健康法を紹介した本なのですが、高校生だった当時、ヨーロッパのどこかの地方に伝わる月の健康法なんて、オオカミ男と同じくらい私には非現実てきなものに感じられました。
だから、彼らの発言を聞いたとき、本当にヨーロッパの人たちって私たち日本人より月の力が身近なんだ!って感動を覚えたのです。
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部屋の窓からもお月様が見えました。
満月の夜は、月明かりで部屋の中まで明るい。
とはいえ、いつでもどこでも寝つける私は、満月だからといってよく眠れないなんてことはないんですけどね。
こんな夜にはドビュッシーの『月の光』を。
CLAUDE DEBUSSY: CLAIR DE LUNE - YouTube
そして、28日は皆既月食でもあったんですよね。
ヨーロッパでは午前4時頃に見れたという、スーパームーンと皆既月食のコラボという数十年に一度のコラボレーション!!
見逃してしまいました。。
出典:https://nebadonia.wordpress.com/2015/09/26/blutmond-am-28-september-2015/
皆既月食、地球の影で月が赤く染まるので英語ではbloodmoon、ドイツ語ではBlutmondというんですね。