ベルリンのワンダーランド!? クジャク島へ
9月最後の日。
お天気がいいので、電車で少しだけ遠出してみることにしました。
私の住んでいるところからは反対側、ベルリンの西南にあるヴァンせー(Wansee)に浮かぶ島、クジャク島(Pfaueninsel)へ。
Sバーンを乗り継いで40分ほど。Wanseeで下車。
さらに駅前からクジャク島へ218番のバスに乗ります。平日は1時間に1本しかないバスを待つ間、30分ほどWannseeの辺りを散歩。
目の前に広がるWannsee、そしてどこまでも広がる空!!さっそくここがベルリン、都会だということを忘れる景色です!!
木々が色づき始めて、すっかり秋を感じます。
218番のバスは2階建てのレトロな旧型のバスです。これがまた、非日常的な感覚を増長してくれます。家から1時間弱しか離れていないのに、どこか遠くに旅行に来た気分です。
森の中を通ってバスで15分ほどでクジャク島の入口に到着です。
島の対岸で4ユーロ払い、フェリーに乗ります。フェリーというのでもっと長距離乗るものかと思いきや、この対岸に見えているほんの数十メートル離れたのがクジャク島です。なのでほんの一瞬で島に着きます。
緑あふれる島です。
島のあちこちをクジャクが歩いています。野放しです。
今はシーズンオフなのか、トレードマーク、お知りの目玉模様の羽は抜けてしまっていましたが、青が美しい!
この島はもともと17世紀に、ブランデンブルグ選帝侯フリードリッヒ・ヴィルヘルム1世によって、うさぎの繁殖地とされたため、 Kaninchenwerder ("Rabbit Island") と呼ばれていたそうです。クジャクではなくてうさぎだったんですね。
その後100年ほど放置され、18世紀にプロイセン王フリードリッヒ・ヴィルヘルム2世によってクジャクが放されたそうです。彼が愛人のために建てたお城や、英国風庭園、搾乳所などが今も残っています。
お城の写真をとりそびれたので拝借:http://www.berlin.de/tourismus/parks-und-gaerten/1355676-1740419.gallery.html
島の真ん中あたりにあるカフェでビールを買って歩きながら飲みます。
始めて見る、ブランデンブルク産のオーガニックビールでした。
島には水牛もいます!
島の東側にある馬小屋。
島の周り、というか湖にはヨットが浮かんでいます。
ゴシック建築の教会風な搾乳所。
あくまでもゴシック“風”。この島の建物たちは、すべてこんな風にちょっとアーティフィシャルな感じがかもし出されています。一見古い、田舎のような風景なのに近くで見るとチープ。
この建物たち、風景に不思議な感覚に陥ります。
イギリスの田舎にいるような・・・。でも作り物感プンプンな建物を見ていると、テーマパークにいるみたいな感じもするし。島の外に目を向けるとのびのびと風を受けるヨットたち。リゾートにいるような気分にも。
なんだかとにかく、ここがベルリンなんだという気はまったくしない。
ワンダーランドなのです。
ちょっと中心を離れるだけで、こんなに自然がたくさんある。ベルリンの魅力のひとつですね。
因みにこの島、ポツダムの宮殿群の1部として世界遺産に登録されています。
再び数十メートルの距離をフェリーに乗り、1時間に一本のレトロバスに乗って帰ります。
Pfaueninsel
アクセス:S1 Wannseeで下車、駅前からBus218
入場料:4ユーロ
~今日習ったドイツ語・英語~
選帝侯:Kurfürst(独)/ Elector(英)