フランス男にナンパされ、ドイツとフランスの違いについて考えてみた
雪の後は良い天気!
今週にはいってから珍しく青空が続いています。
それでも雪が溶けないくらい気温は低いですけどね。。
そして更に珍しいことに、ミッテを歩いていたらフランス男にナンパされました。
フリードリッヒシュトラーセ、博物館島とテレビ塔が見える橋の上。お天気のいい夕方、夕日に染まりつつある景色が綺麗だなぁ~と、足を止めて写真を撮っていたら。
「僕写真を撮るの下手なんだけど、いい写真とれた?」といきなり話しかけてきた男性。
ん??
写真撮ってる時に話かけられる経験、前回のことが頭をよぎり、こいつもまた私のカメラで自分の写真を撮ってくれとか言うのか??
「僕写真取るの下手だからさ。で、君いいカメラ持ってるしかわいいから話しかけてみたんだ」
は??
なんだそれ。何の脈略もないぞ、その説明。
「僕仕事クビになっちゃって!」と聞いてもいないのに勝手に自分のことをしゃべり出した彼。
今朝会社をクビになったらしい。
しかもそもそもこの状況がいまいち把握できず彼の話を適当に聞き流していた私は、fired(会社をクビになった)をそのままfireだと思い、火事にあったのだと勘違い(笑)話を聞いているうちになんかかみ合わないなぁ・・・と途中で「クビになる」ほうのfireか、と気づきました^^;
駅に向かって歩く私についてきて勝手に話続ける彼。「フランスから来たんだ」
英語がちっともフランス語訛りじゃなかったからフランス人て気づかなかったけど、言われて納得。そうよね、こんな軽々しく道端で声をかけてくるなんて、さすがラテンの男。
適当に話しながら駅に到着。すると
「あ~あそこにカフェがあるね。どう、お茶しない?」
いやいや、家に帰るって言ったじゃん私^^;
「え~すぐ帰らなきゃだめなの?」
ここはズバっと断らなくては、と彼氏いるからと断った。
「そんなの言わなきゃ彼にはバレないよ」
さすが、歴代大統領が女性問題スキャンダルの経験を持つお国の男性には、彼氏がいるくらいじゃぁ断る理由にならないらしい(笑) Et alors?ってことね。
仕事クビになったような男には興味ない!と言ってみようかと思ったけれどちょっとキツすぎるかしらと自粛。断固としてお断りし解放されました。
と、この出来事からふとドイツとフランスの違いについて考えてみました。
ナンパ好きなフランス人、ナンパをしないドイツ人
こんな記事を見つけました。
ちょっと疑問な項目もありますが、ドイツ人が奥手である、というのにはうなづけます。(ドイツ人男性が女性からのアプローチを好むのかはおいといて)
2.ドイツ人男性は奥手である
ドイツ人男性は奥手です。クラブやディスコで女性だけで飲んでいても、あまり声をかけてきたりしません。どちらかというと、女性からアプローチされることを好むようです。
この記事の通り、ドイツで男性が気安く初対面の女性に話しかけるような場面は見かけません。奥手というのか紳士というのか、ただ女性に無頓着なだけなのか。
(もちろん個人差はあると思いますが一般的な印象で)
そういえば先日ドイツ人に「ドイツ人てほんとファッションに無頓着だよね。自分の着る物にも他人の着る物にも興味ないでしょ。フランスではおしゃれな格好してたらみんな「その服素敵だね」って褒めてくれるのにドイツ人は無反応」って言ったら
「確かにドイツ人は服装にあまり気をつかわないけれど、女性の服装に言及しないのはそれが軽々しい行為に捉えられることを懸念してのことでもあるんだよ。僕みたいに結婚している男性が他の女性の服装を褒めて、口説いていると捉えられたらよくないでしょ」と。そっか、そんなに慎重なのか、ドイツ人。
一方フランス。留学していたルーアンは小さな街だったので街で声を掛けられることはありませんでしたが、パリではレストランのギャルソン、ホテルのベルボーイに連絡先を聞かれたり、カフェで一人でご飯を食べていたら隣の席のおじさん達が話しかけてきて、一緒にどう?と誘われたこともありました。
私がフランスで経験したように、海外では男性が軽々しく女性に声をかけてくるイメージがあったりしますが、ドイツ人はそんなことありません。日本人にとってドイツが暮らしやすいのは(少なくとも私はフランスよりドイツが居心地がいい)、こうした男性の女性に対する態度が日本人に近いのもひとつの理由なのかもしれません。
それにしてもドイツにいてもフランス人はフランス人なんだなぁ(笑)
失業率の高いフランス
彼は会社をクビになってしまったものの、引き続きドイツでの就職を希望していると言っていました。「フランスは仕事がないから」と。
フランスにいた時に印象的だったのは、ニュースでしょっちゅうchomage(失業)という言葉を聞くこと。2015年の失業率は10%。失業率の高さはフランスの大きな社会問題となっています。
彼はインターネット上でのレビューサイトを運営する会社の営業をしていたようですが、創立8年目の会社といっていたのでスタートアップ企業でしょうか。ベルリンはスタートアップが盛んなので、ドイツ語ができなくても若い外国人にとって職を見つけるチャンスに恵まれています。
彼もさっそく今夜ひとつ面接があると言っていました。(そんなにすぐに面接先が見つかるものなのかしら、と驚きです)何の前触れもなく突然クビを宣告されてしまったそうです。会社がちょっと前にゴールドマンサックスに買収されたからその影響かもしれないと言っていましたが。「営業3人の中で僕が一番成績が悪かったから」だそうですが、実力主義でこんなにばっさり解雇されてしまうなんて、恐ろしや・・・。
失業率の話に戻って、ちなみに日本は15年11月の失業率は3.3%。人口1億2700万人。
人口6,500万人のフランスに比べると、人口はほぼ倍で失業率は3分の一以下、これだけの雇用を創出できている日本てすごいんじゃない!?と思ったりするのです。
bisou(ほっぺにチュ)の文化
このフランス男とバイバイするときに、ほっぺにチュッチュッって挨拶して別れました。
フランスでは普通のことだったので、そいういえばドイツに来た当初「隣の国なのにドイツ人はほっぺにチュッチュの挨拶しないのね~」って思ったのを思い出しました。ドイツ人は仲のいい友達同士では挨拶時にハグはしますがキスはしません。
フランスでは老若男女、初対面であっても両頬にキスをして挨拶していました。その他にはこれまで出会ったなかではスペイン人、イタリア人もキスの挨拶をしていたので南ヨーロッパの文化かなと思っていたら。ポーランド人もするし、友達によるとデンマークもキス挨拶だそうです。おや?しないのはドイツだけ?
友達に言わせるとキスの挨拶は相手との距離が縮まるかんじがするし、ドイツ人はそれをしないからちょっと冷たく感じる、とのことですがこれまた日本人にしてみたら挨拶はハグ程度が気楽ですよね?
ドイツとフランス、お隣の国でも色々と違う点があるなぁということを久しぶりに感じさせてくれたナンパ男くんでした。