ドイツでワーホリ!!

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ケルンっ子のパーティーに潜入!カーニバルはこうして終わる

火曜日の夜、Nubbelverbrennungというカーニバルの終わりの行事を体験することができました。

 

今回もAir bnbに宿泊だったのですが、火曜日の夜、ホストの女性と話ながらカーニバルについて色々質問していたら「今夜これからカーニバルの終わりをみんな騒ぐからよかったら一緒に行く?」となんとなんと!なお誘いをいただいたのです!

 

もちろん行く!!!

 

うひゃひゃ~

 

何かちょっとだけ仮装的なお化粧していったほうがいいから、と私も赤鼻とほっぺにお花のペイントをしてもらいました。

 

ホストは40代後半と思われる(20歳の息子さんがいる)女性。「母はたーくさんのカーニバル用コスチューム持ってるから!何か借りて行きましょう」と向かいに住んでいるご両親のアパートにもお邪魔させていただき。

何着も仮装の衣装を出して待っていてくれたお母様、私も帽子とピエロみたいな着け襟でちょっとだけ仮装。

 

どこからともなくザリガニ?のマスコットを見つけてきて「これかわいい!これ肩に乗っけちゃおっ♪どう?かわいいでしょ?」とマスコットを肩に乗せるホストマダム。

さらにそれをみて「それじゃ落ちちゃうから縫い付けてあげる!」と裁縫セットを持ち出すそのお母様。いい年した親子が真剣な顔してザリガニのマスコットを肩に縫い付ける。私からしたら異様な光景です(笑)

↓これ

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棚の上には昔のカーニバルの写真が数枚飾ってあって、本当にケルンの人たちにとってカーニバルって特別なものなんだなぁと。

 

傍から見たらただの仮装祭りだけど、生まれた時から毎年これを経験してるって、

カーニバルスピリットとでも言うべきものがこの街の人たちには根付いているんだろうなぁというのがひしひしと伝わってきます。

 

 

さぁさぁ、いざ出陣!マダムのお友達の待つバー(クラブ?)へと向かいます。

すると入場待ちの列ができていて20分ほど待って入場。中は仮装した人で溢れていてみなさん踊る、歌う、飛び跳ねる!クラブで流れているのもパレードでも流れていたケルンの曲みたい。みんな踊りながら一緒に歌う歌う。私は一緒に歌えないのが残念で仕方ない。。

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時には隣にいる知らない人同士腕を組んで踊ったり。この一体感がなんともいえず楽しいんだ。

 

いつも思うのだけどドイツ人(に限らずヨーロッパ人)、中年、年配の人たちも本当に踊るの大好き。日本てクラブは若者のもの(若者でさえ一部の人たち)だけどドイツでは年齢、男女問わず音楽があれば踊り出す。クラブ文化の違いを感じます。

むしろ今回のクラブは若者より中年のほうが多い印象。(といってもヨーロピアンたち、私と同じ年くらいでもかなり上に見えるから実際はそんなに年じゃないのかもしれないけれど)

 

ビールはもちろんケルシュビア!200mlグラスで出されるケルンのビールです。軽くて飲みやすいので踊りながら飲むには調度よい!

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地元の人たちは最終日だけでなく、前週の木曜日から毎晩こうして仮装して飲み騒いでいるのだそう!

 

 

時計が12時を回る頃、だんだんとフロアから人がいなくなります。みんな疲れて帰るのか。

 

と思いきゃ。

 

今度はなにやらクラブのそとから太鼓の音が。

外に出ると一人一人蝋燭が手渡されました。

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しばらくすると、司教の格好をした男性の挨拶で、蝋燭を持つ群集は歩き始めます。

太鼓の音とともに大声を上げながら歩く人々。

この大声、泣き声なんです。カーニバルが終わってしまうのが悲しくてみんな泣きまねをしながら夜の街を歩きます(クラブのある一角をぐるっと一周)。

 

真夜中に蝋燭をもった集団が太鼓のリズムに合わせてウワ~~とか大声あげながらぞろぞろと連なって行進。異様な光景です。

 

住宅街の一角ですよ。近所迷惑もいいところです。

が、カーニバルを愛する街なのでそんなことは関係ないんですね。

 

一周して再びクラブの前に戻ってくると、再び司教様のスピーチが始まりました。(ドイツ語で何言ってるかわからない・・・。)

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そして最後に等身大の藁人形を燃やして終了

(スピーチが長くてなかなか藁人形焼きにたどりつかないので私たちは最後まで見届けぬまま帰宅しました)

 

 

今更ですが、カーニバルとは何なのか。

これからイースターまでの40日間、キリスト教の伝統で断肉期間なのだそうです。現在では断肉ではなく禁酒や禁煙、甘いもの絶ちにとってかわっているようですが、そういった禁欲的な期間に入ります。

 

その前に思いっきり騒いじゃえ~というのがこのカーニバルなんですね。だからこのカーニバル期間、人々はお酒を飲みまくり踊り狂い知らない人にキスしたりと悪行をするわけですが、それを全部水の泡に~というのがこの最後の行事なのです。

Nubbelと呼ばれる等身大の藁人形にこれら全ての罪をなすりつけ燃やしてお~しまいっ。

というのがこのNubbelverbrennungと呼ばれる火曜日の夜の習慣です。

 

こんな催しが街のあちこちで行われるのがカーニバルの最後火曜日なのです。

 

月曜日のパレードを見て大満足していましたが、地元の人たちはカーニバルの最後にこんなイベントをしているなんて。ましてやそこに参加できるなんて思ってもみなかったのでとっても面白い体験をさせてもらうことができました!あまりにも非現実的で夢のような夜でした。

 

こんな素敵な機会をくれたホストマダム、この出会いに感謝です!

 

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 ケルンカーニバル、バラの月曜日編はこちら

doitsu-wahori.hatenablog.jp