ドイツ人が騒ぎ狂う日々!ドイツ最大、ケルンのカーニバル!!
バラの月曜日Rosenmontagと呼ばれるこの日は(今年は2月8日)、前週の汚れた木曜日Weiberfastnachtから始まるカーニバル期間のハイライト、大きなパレードが行われます。これを見るのを1年前から楽しみにしていました!!
パレードを愛するケルンの人々の熱狂っぷりを体験してきたので少しでも伝わるといいな!
これがドイツ最大規模、ケルンのカーニバルだ!
ケルンのカーニバル【Karnival in Köln 2016 】
ケルン到着時は雨が降っていたものの、お昼前雨が止んだのを見はからって、さぁ!パレード会場へ!
といってもパレードルートをちゃんと把握していなかったのですが、宿泊先からちょっと歩いたらパレードの通り道だったのでそこで観覧することに。
早速仮装したおじさんたちが乗った山車がやってきます。
うわっ!なにこれ!!
噂には聞いていたけど実際に見ると気合いの入りっぷりに驚きます!!
まだまだ来ますよ!
これはFCケルンの選手たち!イケメンぞろいやぁ!!
この山車はおこちゃまたち!きゃわいい!!
みんないっちょまえに仮装して大人顔負けにお菓子撒いてます!
ご婦人専用車もありますよ!
おじさんたち素敵な笑顔!
観客に配られるお菓子とお花
おじさんたち、山車の上からや行進中にお菓子をばらまいてくれるのです!
観客たちはKamelle~(sweetsの意味)って叫んで場を盛り上げます。掛け声に応えてお菓子を投げてくれる。
このお菓子がハリボーグミの小袋みたいな可愛いものならいいんですが、10センチ四方はあるであろう箱入りお菓子も降ってくるのでちょっと怖い。
気を抜いているとどこからお菓子が飛んでくるか分からないし、実際おでこにチョコレートの角が当たって痛かった>< カメラ向けるのもレンズに当たりそうで怖いのです。
慣れっこのドイツ人たちはみんなお菓子収集の袋もって待機。むしろ袋掲げてキャッチしてる人とかね。私も次来るときは虫取り網持参だな・・・。
ほら、向かいで見学している子供たちもみんな袋持ってるでしょ!
かわいい・・・
ちなみにお菓子、市販のもあるけど、各団体の特性パッケージのものもたくさん!手かかってます。
お菓子の他にもお花も配れますよ。
そうそう、男性が女性にお花をあげるとき、みんなほっぺにチュしてもらってます。
目の前で警備にあたっている警察のお姉さん、金髪美女だからパレードのおじさんたちに人気なの!みんなお姉さんにお花渡してチュッチュッってして去っていく。お花一人占めしててずるいぞーーー。姉さん職権乱用やん!
私の視界に入るところに立っている警官は金髪美女二人に、男性も若いイケメンお兄ちゃん。パレード警備は美男美女が選ばれるのか!?
お花渡してキス、山車の上からも投げキッス。キスキスキス!!ここは南ヨーロッパか!?な光景です。普段真面目でお堅いイメージのあるドイツ人ですがここぞとばかりにはしゃいでます。
色男くん
カーニバルに欠かせない音楽、鼓笛隊
山車の間には鼓笛隊。これがまたクオリティー高いんですわ。
山車に乗った仮装の人々と鼓笛隊、もうディズニーランドさながらの光景ですよ。
ケルンに来たのはこれが初めてなのですが、街のふつうの姿を知らないので、なんかケルンという街がテーマパークに思えてきます(笑)
お姉さんはサックスいっぱいにお花!
鼓笛隊の音楽がやってくるとみんな音楽に乗って体をゆらしたり手拍子したり踊ったり、一緒に歌ったり。この雰囲気がすごくいい!ドイツ人声が響くから、みんなが一緒に歌うとすごい迫力なの!
個性的で賑やかな山車の装飾
山車には個性的な装飾がされたものがたくさん!各団体や企業を表現するもの、
叶恭子さん!?
このカーニバルの山車はその時々の政治だったり時事ネタを表現するのも伝統。
たとえば・・・
メルケル首相。Melchelancholiaメルケランコリア(笑)問題は尽きませんからね。
キムもいました。
VWは謝罪してます。
ケルンといえば大聖堂ですから、大聖堂モチーフも人気。
これらの山車を引いているのはトラクターです。下の写真で分かるかしら?分かりにくいか・・・
これでも今年は小規模なの
同じ場所で観ていて、4時間ちかくひっきりなしにやってきたパレード!この規模すごくない!?4時間よ?
同じ人たちが何度も来るのでなく全団体が通過するのに4時間!!
ただ、今年は悪天候のために規模を縮小しているそうで、これで規模縮小って本来はどれだけ大規模なのよ??と想像もつきません。本来なら本物の馬が500頭ほどパレードに参加するらしいです。500頭の馬のパレードって。もう映画の世界よね、きっと。
山車の前後で衣装着て歩いているおじさんたちは本来は馬に乗れる予定だったのに歩きになっちゃったみたい。
この日は昼頃まで雨が降っていたものの、午後になって曇りから晴れ間も出てきて心配されていたほどの天気の荒れではなかったんですけどね。予報では嵐だったそうで、でも実際風は強かった。おじさんの頭の飾りが風にたなびいてました。
デュッセルドルフは3月に延期になってしまったそうで、このあたりで予定通り開催されたのはケルンだけだとか。さすが、ドイツ最大と言われるカーニバルの意地ですね!
街中が仮装だらけ!!
先週会ったボン出身の知人に、「ケルンのカーニバルは仮装せずに行くと白い目で見られるよ」って言われてそんな大げさなぁと思っていたのですが、あながちウソではない。白い目では見られないけど、仮装していない方が少数派^^;
空港から市内に向かうSバーンでも向かいの席のスペイン人カップルはホームで電車待ちしながら仮装メイクをしてライオンと猫になってました。
更にすごいのは、ベルリンで空港に向かう電車の中から一緒だった中年カップル。すでにカツラをかぶって明らかにカーニバル行きと分かる派手な衣装で飛行機に搭乗していました!
ケルン中央駅に着くとこれまた仮装をした人々で溢れていて、賑わってるなぁ~とは思っていたのですがまさかこんなにも誰も彼もが仮装をしているとは!
クレイジーなのはパレードではなく観客!!老若男女それぞれ仮装を楽しんでいます。
お堅いイメージのあるドイツ人だけに、こんなバカな格好してはしゃいでるのを見るとそのギャップに面白いと同時にかわいいなこの人たち、と思えてきます(笑)
そして路上はこのとおり。お菓子のゴミだらけ。
が、パレードが終わった数時間後には清掃車のおかげですっかり綺麗になっていました。
第五の季節にかける思い
このカーニバル期間、第五の季節と言われています。春夏秋冬に加えて「カーニバル」。
11月11日11時に市庁舎前の広場で、この第五の季節の開幕のイベントがありそこから3か月間、準備期間中にも街には準備のため仮装をした人々の姿が見られるそうです!!
1年の4分の1をカーニバルに費やしているのか・・・。
なんて甘い!!実際は今年のカーニバルが終わった今から来年について構想を練り始めているそう。
ちなみに、パレードに参加している人たちはそれぞれカーニバル協会に所属しているのですが、協会の人たちはこうして1年中カーニバルのことを考え毎週末をそれに費やしているのだそう。まさにカーニバルに人生かけているのです!
これだけのカーニバルを開催できるって生半可な気持ちではできません。お金も時間もかかってます。
みんながばらまいているお菓子、お花、みんな各協会のメンバーが払っています。衣装や台車にもお金がかかります。
ちなみに、最初にカーニバル協会が設立されたのは1823年。すでに200年近くの歴史のあるイベントなんです。
「わぁ~ディズニーランドみたい」なんて思いながら見ていたけれど、これにかけてるケルンの人々のカーニバル魂を知ったら、改めてこの祭りのすごさを感じます。
実際、今日カーニバルのサイトをチェックしたらすでに2017年(来年!!)の情報に更新されているではありませんせんか!!さすがに気の早さに驚きです(笑)
興味のある方、ぜひ来年仮装して参加してみてください♪
ほかにもドイツで見られる仮装祭りはこんなのもありますよ~