ハイデルベルク旅行記2 ドイツ最古の大学街を散策
ハイデルベルク旅行2日目。
ちょっと寄り道・・・
ハイデルベルク2日目の初っ端、何を思ったか、私宛もなく中央駅からバスに乗ってみました。ネッカー川の旧市街とは反対側の山の中を通る34番のバス。
バスはぐんぐん山を上っていき、だんだんと家の数も少なくなってゆく・・・。いったいどこまで行くのかしら。。
私以外の乗客が全て降りてしまいバスに一人残されさすがに不安になったので、次のバス停で降りました。そしたらこんな牛さんたちが。水牛!?
が、それ以外特にこれといって何もなさそうなので次のバスに乗ってそそくさと街へ引き返したのでした。
と、ちょっと冒険した割には何も得られず(笑)
旧市街へと続くカール・テオドール橋の前でバスを降り対岸からの眺めを楽しみます。
哲学者の道から街を見渡す
ネッカー川を挟んで旧市街の反対側の高台に、「哲学者の道」と言われる道があり、そこからの眺めがいいというので登ってみることに。
橋のすぐ向かいに「蛇の道」と名の着くSchlangenwegがあるのでそこを通って哲学者の道を目指します。
入口はこんな民家の横っちょです。車で隠れてる^^;
くねくねと急勾配を登って行く細い道。途中から階段になるのですが、結構急で息が上がります。
ふぅ~。息を切らせながら登りきって眺める風景!!
わぁ~~~素敵な街並み!!
お城からの眺めも素敵だったけど、ここからの眺めがいいのはお城全体も見えること。
ちょうどお城と同じくらいの高さかな?
ゲーテをはじめとする多くの詩人や哲学者もここからこの風景を見たんですって。
そりゃぁこの景色を見たら創造力掻き立てられちゃいますよね。
私には何も浮かんできませんが(笑)
この景色に惹きつけられてしまってこの場を離れがたかったです。
いつまでもぼーっと眺めていたい。
時間を忘れるどころか時代すらも錯覚してしまいそうになる。
遠目から見ると城砦のような雰囲気もあるお城が街のかわいらしさと対照的でいい味出してます。
カール・テオドール橋を渡り旧市街へ
高台からの眺めに分かれを告げ、Schlangenwegを下り再び川岸へ。
Alte Brücke(古い橋)とも呼ばれるKarl-Theodor-Brücke(カール・テオドール橋)、現在の石橋は1786-88にかけて架けられたものだそう。
二本の塔が印象的な橋門
橋の横にちょっと笑いを誘うはなぞの銅像が。
猫?ライオン?かと思いきや猿だそうです。
ドイツ最古のハイデルベルク大学
お城とともにハイデルベルクの名を有名にしているのはドイツ最古の大学、ハイデルベルク大学です。開校は1386年!私よりぴったり600年古いのね!
旧市街の真ん中にある大学広場。
奥に見える、屋根の曲線が優雅なバロック様式の建物がAlte Universität大学旧校舎。
大学広場にもクリスマスマーケット。ハイデルベルクはあらゆる広場にクリスマスマーケットが・・・。大学校舎の写真が撮りたかったのにこれじゃぁメリーゴーランドがメインじゃないか-_-
広場をはさんで反対側にあるのがNeue Universität大学新校舎で、校舎に囲まれて中庭になっています。真ん中の茶色い塔、Hexenturm魔女の塔というなんだかちょっと不気味な名前がついています。1380年頃のもので、現存する中世の塔としては唯一のものだそう。
学生牢
大学施設の中でも特に有名なのが学生牢!1712年から1914年まで使われていたそうです。
学生牢!?なんだそれ?
大学は自治権をもち、1712年から二百年あまり、学生の軽犯罪は法律ではなく大学当局が裁いた。そのためにここにも、大学にはおなじみの学生牢が用意されていた、最高刑が二週間。入牢中も広義には出てよろしい、食事はなじみの居酒屋からとりよせた。入牢を申しわたされると、仲間で前夜に盛大なお見送りをしたので、たいてい第一日目は二日酔いに苦しんだ。
ということらしい。
学生たちが暇つぶしに書いた落書きが部屋一面、どころか牢獄中に残されています。
当初は蝋燭の煤で書かれたため黒一色だったのが、のちに水彩で色も追加されたそうです。
落書きなのにオシャレ♪落書きにも知性が反映されているってことかしら。
柱には写真まではめ込まれていました!変な帽子~。下のおにいちゃんはハンサムね♪落書きの絵たちが被っているのはこの帽子なのね!
街をぶらぶら
ハイデルベルクは上から眺める街並みも素敵だけれど、細い路地を迷子のように宛もなく歩くのもとても楽しいんです。この道を曲がるとどこに出るんだろう?さっき通った気もするけど別の通りか?なんて思いながらふと出くわすかわいい街並み。
ハイデルベルクの旧市街は1200年頃に城郭都市が形成され、中世には城壁内の限られた土地を有効活用するように隣の建物とぴったりとくっつけて住居が建てらたため、その間に細い路地が生まれたのだそうです。
しかし1689-93年のプファルツ継承戦争でフランス軍により街はほぼ完全に破壊されてしまい、それ以前の建物はほとんど残っていません。今あるバロック様式の美しい建物たちは1700年頃から再建されたものだそうです。
ハイデルベルク城の一部を破壊したのもこのプファルツ継承戦争。
こんなに美しい街を占領して破壊するなんて、やってくれるわねフランス軍。
「プファルツ継承戦争」太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世による領土拡大政策として世界史で習った覚えがあります。当時は名前を丸暗記するのみでプファルツってどこ??ってかんじだったのですが、ここがプファルツ領だったのね!というこれまた新たな世界史発見。
大学街だけあって、古本屋さんをたくさん見かけます。
古本屋さんてなんだか宝探しみたいでワクワクするので大好き!どうせドイツ語読めないし荷物になるし買う気ないくせについつい入ってしまう!
かわいいお店の並ぶPlöck
メイン通りハウプトシュトラーセと平行して走るPlöck。Air bnbのホストさんが「小さくて素敵なお店がたくさんあっておすすめ」と教えてくれました。
とってもかわいいキャンディー屋さんがあるとのことだったのですが閉まっていたのか?見つけられず。
でもカフェやアンティークショップ、ジュエリーショップなどなど個性的なお店が並んでいて素敵な通りでした。
こんな感じで、小規模だけれど見所がものすごく多いハイデルベルク。緑の美し季節にまた来てみたいな。