【シュパイヤー】世界遺産の大聖堂でドイツの王様たちにご挨拶
ハイデルベルクから電車で45分、世界遺産の大聖堂があるというのでSpeyerシュパイヤーまで足を伸ばしました。
密かにドイツの世界遺産全制覇を目指してます。(なかなか訪れられていませんが・・・)
世界遺産、シュパイヤー大聖堂
ロマネスク様式の大聖堂。
神聖ローマ皇帝ConradⅡコンラート2世によって1030-1061年に建設されました。
ドイツでロマネスクの大聖堂って珍しいんじゃないかしら。ロマネスクが興生した時代に力をもっていた都市がこんなところにあったなんて。
それにしてもかなりの迫力です!とにかく壮大!!
装飾がシンプルでどっしりした建築様式が、圧迫感といってもいいくらいに存在感を際立たせています。
中に入るとゴシック建築かと思うくらい高さを感じます。
そして、この大聖堂を有名にしているのは、ドイツで一番美しいと言われる地下聖堂、Cryptクリプタです。ロマネスク様式としては世界最大のものだそう。
ここにドイツの歴代の王様たちが眠っています。
クリプタへの入場料には3ユーロ。
赤と白の煉瓦の縞模様が印象的な堂内。
棺の置かれている部屋にはここに眠っている王様たちのレリーフが。
ここに眠っているのは以下の12名
- ConradⅡ コンラート2世(没1039)
- HenryⅢ ハインリヒ3世 (没1056)
- HenryⅣ ハインリヒ4世(没1106)
- HenryⅤ ハインリヒ5世(没1125)
- Gisela ギゼラ( ConradnⅡの奥さん)(没1043)
- Bertha ベルタ( HenryⅣの最初の奥さん)(没1087)
- Philip of Swabia フィリップ(没1208)
- Beatrice ベアトリス(Fredrick Barbarossaの二番目の奥さん)(没1184) とAgnesアグネス(Frederick Barbarossaの娘)(没1184)
- Rudolf of Habsburg ルドルフ1世(没1291)
- Albert of Austriaアルブレヒト1世 (没1308)
- Adolph of Nassau アドルフ(没1298)
ルドルフ1世もここに眠っています。ルドルフ1世といえばハプスブルク家初の神聖ローマ皇帝であり、ハプスブルク家をヨーロッパの名門に発展させた王様。
彼の棺の蓋も展示されています。
この石造、彼の生前に作られたもので、顔には皺が再現されていたり実物に近い姿が表現されていますが、中世期にはこのように王様のリアルな姿を石造にするのは例外的だったようです。たしかに、棺の蓋の石造って若々しい姿のものしか見たことないかも。
王様たちが眠るお墓は、クリプタの中でも高い場所に安置されていて階段を上ってたどり着くようになっています。
(棺を写真に撮るなんて悪趣味?なんて言わないで。)
ドイツの王様たち、あなた方が基礎を気づいた国で私は日々楽しく過ごさせてもらってますよ~、とお墓参り。
奥の真ん中がこの大聖堂を建てたコンラット2世、手前のお花がお供えしてあるのがルドルフ1世の棺です。
この場所は、もともと赤ひげ王バルバロッサのために用意されていたものらしいのですが、第三回十字軍で小アジアで溺死してしまったため、代わりにルドルフが埋葬されることになったそう。
色んなエピソードがあるのね。
見学を終え、裏庭に回ってみると、大聖堂の後ろ姿はこんな感じ。
思いのほか素敵な旧市街
シュパイヤー、大聖堂以外にはなにも期待せずに来たのですが、街並みも素敵でした。
マクシミリアン通り
まず、大聖堂へ続くマクシミリアン通り。時計塔のある門をくぐると大聖堂まで歩行者天国になっています。
両脇には1階がカフェやブティックになったカラフルな可愛らしい建物が並びます。
大聖堂手前に並んでいたクリスマスマーケットの屋台のひとつ。
ディズニーランドにこういうのいるよね!?
民家もかわいい
マクシミリアン通りから外れると、特に何があるというわけでもないのですが、静かで素敵な旧市街。
そしてこの街、カラス?のかざりがところどころに。街のシンボルなのかしら?気になります。
さまざまな建築様式の教会たち
大聖堂の存在にすっかり存在感を奪われてしまっていますが、他にも色んな建築様式の教会が点在しているのが印象的でした。
小さいけれどゴシック様式だったり。
これはいくつかの様式が混在しているらしいけれど丸みを帯びた屋根とファサードがエレガント。
この白い教会は内装が豪華らしいんだけどこの日は閉まっていて入れず残念でした。
シュパイヤー、大聖堂だけでなくのんびり旧市街を歩いてみるのも楽しい小さくてかわいいらしい街です。
ドイツにはまだまだ私の知らない素敵な街がたくさんあります。