ドイツでワーホリ!!

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日本で浸るドイツの響き♪Staatskapelle Dresden

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また長らくブログの更新ができませんでした・・・。

久しぶりの更新は日本でのドイツ文化体験について。

 

昨日の夜、クラシックコンサートに行ってきました。久しぶりのオーケストラです!

サントリーホール30周年を記念しての公演、ザルツブルク・イースター祝祭音楽祭 in Japanというもの。

 

サントリーホールとザルツブルク・イースター祝祭音楽祭の共通点はかのヘルベルト・フォン・カラヤン。

 

サントリーホールの大ホールは日本初のヴィンヤード(ぶどう畑)形式で、建設にあたりこの形式を勧めてくれたのがカラヤンなのだそうです。

一方、ザルツブルク・イースター祝祭音楽祭とは、1967年にカラヤンが生まれ故郷に私財を投じて設立した音楽祭だそうで、来年で設立50周年。

この2つのカラヤンの功績を合体させたのがこの企画、コンサートなのだそうです。

 

そして、演奏はSächsische Staatskapelle Dresden(シュターツカペレ・ドレスデン)

そう、私の大好きなドレスデン!のゼンパーオーパー専属のオーケストラです!

ドレスデン・シュターツカペレ

 

2013年以来、イースター祝祭音楽祭のオーケストラはそれまでのベルリンフィルに代わってシュターツカペレ・ドレスデンなのだそうです。

 

彼らの演奏、ゼンパーオーパーでバレエやオペレッタの演奏を何度か聞いてはいるのですが、オーケストラとして演奏を聴くのは初めて!!

 

今回改めて知ったのですが、1548年にザクセンのモーリッツ選帝侯によって創設されたヨーロッパ最古の歴史と伝統を誇るオーケストラなのだそです!そんなに歴史ある楽団だったなんて知りませんでした。

 

プログラム

第一部:ベートーベン ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19

第二部:リヒャルト・シュトラウス アルプス交響曲

 

アルプス交響曲、なぜか我が家にシュターツカペレ・ドレスデン演奏のCDがあることに最近気づいて「なんと偶然!」と思っていたら、この曲はR.シュトラウスがこの楽団に献呈した曲なのだと知って納得。

 

そしてですね、とにかくものすんごくよかったです、このコンサート!

 

生の演奏を聴いていると、この音楽のエネルギーを受け止めるには涙を流すことでしか消化できない、っていう感覚に襲われることがしばしばあるのですが、なんか今回はそれの連続で。

風邪をひいていることもあって途中から涙ではなく鼻水が止まらなかったのですが・・・笑

 

感情とか、頭で理解するとかいうよりも、全身が反射的に感動する。

そんな感じ。

 

席が1階席の右端で指揮者のタクトもよく見えたので、その繊細な動きとその指示から繰り出される音に吸い込まれるようで。

 

「アンチ・キリスト」、「自然賛歌」という意図で作曲された曲。登山者がが壮大な自然に触れ、登山に臨む一日を描いた交響詩、ということで次々に変わっていく場面、音に引き込まれる。自然を表現した曲と分かっていても、なんだか夢の中にいるような気分になるパートもあって。

トランペットの高音には胸が締め付けられるしホルンの威厳ある響きには胸が高鳴るし。

 

オーケストラの演奏を聴いているということ自体が非現実ではあるんだけど、ドイツに想いを馳せながら、そして音楽によってアルプスに誘われ・・・視覚、聴覚、そして頭の中全てが音楽の世界に満たされてしまう

 

この感覚は壮大な曲のせいかしら、それとも大好きなドレスデンの空気をまとった楽団のせいかしら・・・。なんてことをぼーと考えながら、そっかこの曲を献呈された楽団によって演奏されている特別な音楽だからか!と。

こんなに音楽に引き込まれたのは初めて

 

私はクラシック音楽を聴くのは好きだけれど決して詳しくは全くなくて。吹奏楽部時代もサックスだったのでオケの楽器のことは分かりません。でも、こうしてただただ楽しむには知識なんてないほうが幸せなのかもしれないって思ったりするのです。知識のあるものって批評視点が入ってしまったりするので、ただ純粋に好きな音楽を楽しむには無知でもいいのかもと。(自分の無知を肯定的にとらえてみる^^;)

 

まぁとにかくなんかもう、胸がいっぱいで幸せな時間でした。

 

っていうのは私だけではなかった様で、演奏が終わると同時に“Bravo!!”の嵐。日本であんなにBravoが飛び交う演奏会は初めてってくらい!!

 

演奏後に指揮者が何度もそでに出たり入ったりするの、「長いな~」って形式的に拍手し続けてるいつもだけど、今日は心から、どんなに拍手を送っても足りない!ってくらい手のひらを鳴らした!

 

と、私はかつてないくらい感動した演奏会だったのですが、残念だったのが空席が多かったこと。1階席の後ろは、おや?団体さんが欠席なのか??と思ってしまうほど、ごそっとまるまる空席でした。それもそのはず、S席は32,000円!!!Aで26,000円ですよ!!さすがに高い・・・

 

ウィーンフィル、ベルリンフィルならともかく、そこまでの知名度がない楽団でこのお値段はちょっと強気すぎるのでは・・・と思ってしまいました。

ドイツなら当日券の余りは学生向けに10€で販売してくれるのに。日本も音大生向けとかに当日券安く販売したらいいのに。空席だらけではもったいないです。

 

とはいえ、演奏後の熱狂ぶりから、ウィーンフィル、ベルリンフィルほど有名ではないけれど、コアなファンのいる楽団なんだなぁというのはひしひしと伝わってきました。

 

次はドレスデンで聴きたい!!!

 

 アルプス交響曲、これを書きながらも余韻に浸っています。


Eine Alpensinfonie - Richard Strauss - Staatskapelle Dresden - Fabio Luisi

 

以上がコンサートの話。

 

これとは別で、2週間ほど前の週末には日本にいながら(ドイツではないですが)ウィーン風の舞踏会を体験する機会にも恵まれました。

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日本にもこんな世界があるんですね!笑

 

クローネ・マキさんという方が、ウィーンの舞踏会文化を広めるべく活動されていて、毎年開催されているのだそうです。

 

当日に即席で習ったワルツとカドリーユを生演奏に合わせて踊りました。

ワルツは見た目の優雅さに反して踊り続けると結構ハードだし、カドリーユはテンポが速くて小走りに笑 でも隣の人と手をとってみんなで踊るというのは自然に笑顔がこぼれるし、体を動かすのも楽しいし、完全に夢の世界な素敵な時間でした。

 

オーストリア大使館の参事官ご夫妻が来賓としていらしていて、ラッキーにもカドリーユはお隣でした!

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「舞踏会」って言葉、おとぎ話以外で・・・現実に使うことがあるなんて思ってもみませんでした(笑)ロングドレスなんて着慣れません・・・

 

同じドイツ語圏でもハプスブルクの都ウィーンは全く違った文化を持った街ですよね。どちらかというとフランスに近い感じがします。

参事官も陽気で気さくな方で、人の気質もやっぱりドイツとは違うかな~といったかんじです。

 

ウィーンも大好きな街なので、そのうちウィーンの語学学校も紹介先に加えたいな、と思っています。

 

 

というここ最近の日本にいながらのドイツ体験でした。