ちょっとイタズラなドイツ語の宿題
語学学校の宿題。
同居人に添削をしてもらっていたら、なにやらニヤニヤしている。
どうしたの?
私が声を出して読んでいたのは以下のようなセンテンス。
Die Wurst ist lang.
Das ist eine lange Wurst.
Die lange Wurst ist fett.
Wurstはソーセージ。
langは長い。
つまり、訳としては
そのソーセージは長い。
それは長いソーセージです。
その長いソーセージは脂っぽい。
「女の子がソーセージの長さの話をするときって男のあれの話をしているときだよね(笑)」と。
ふふーん(笑)
「クラスでそのセンテンス読まされないといいね。まぁみんな気づかないかもしれないけど。ドイツ人が聞いたら絶対そういうことだと思うよ(笑)」って。
真面目に宿題に取り組んでいる私にこんなことを口にさせるなんて!
このテキストを作った人は絶対意図してこの文を選んだでしょ!
ちなみにドイツ語でソーセージWurstは女性名詞。
明らかに男性的なのに・・・
なんて思ってしまう私は卑猥でしょうか。
もうひとつ。
「Fette Wurstは太った女性について言うときに使えるよ」だそうです。
日本でも「ボンレスハム」なんて言ったりしますもんね。
スラング表現はドイツ語も日本語も一緒ってことですね!
ちなみにこの宿題は形容詞の練習。
ものすごくややこしいドイツ語の形容詞。
ただでさせ名詞に男性、女性、中性の性があってそれを覚えるのに必死なのに
その名詞を修飾する形容詞も名詞の性に応じて語尾が変化する。
フランス語も女性名詞と名詞の複数形につくときは形容詞の語尾も変化させなければいけないので、それですらトリッキーだと思っていたのに。
ドイツ語の形容詞の複雑さはフランス語の比じゃない!!
性の3種類+複数形×名詞の役割4種(主格、所有格、直接目的格、間接目的格)×冠詞2種(定冠詞、不定冠詞)分だけ変化がある。
規則を覚えようにもパターンが多くてなかなか頭に入らない。
文法として覚えるよりも何度も口に出して感覚として覚えるしかないのだけれど。
こんな調子で、英語ならなんでもない形容詞でさえものすごく複雑なドイツ語の文法。ドイツ語はなかなか使いこなせるようにならないのです。
ばかみたいに複雑な形容詞。ソーセージを頭に浮かべながら勉強したら少しは記憶の助けになるかしら。