ベルリン冬の散歩 Zitadelle Spandau シュパンダウ要塞
土曜日の夜に降り始めた雪で白銀の世界だった日曜日。
いつもとは違う景色を見に、ちょっとだけ遠出の散歩に行って来ました。
ベルリンの西の端、Spandau(シュパンダウ)へ。U7の終点です。
なぜ雪の中わざわざ自宅から真逆の地へ足を伸ばしたか?
ルネッサンス様式の要塞があるというので行ってきたわけです。(別に雪は全く関係ないんですけどね)
ベルリンに要塞?そんなのあるの??
と行くまでちっとも想像できなかったのですが、なかなか立派な要塞で、博物館も併設されています。
こーんな、手裏剣のような?おもしろい形をしているZitadelle Spandau(スパンダウ要塞)。
1557年にイタリアの建築家Francesco Chiaramella de Gandinoによって着工された、16世紀の理想的な要塞だそうです。ベルリンに近く、シュプレー川とハヴェル川が交わるこの場所が要塞を築くには最適ということで、ブランデンブルク辺境伯ヨーアヒム2世によって建てられました。
橋を渡って川に浮かぶ要塞へ。
要塞を取り囲む川?池?も凍って一面真っ白です!
まずは門を入ってすぐの博物館へ。
スパンダウ要塞の歴史について展示されています。
この博物館の一番最初にあって私が一番気に入った展示。
歴代の兵士たち?の帽子コレクション!!
こんな尖がりがついた帽子、世界史の教科書に載ってたビスマルクも被ってたよね!?
骸骨がついたのは何なのかしら?
要塞内で最も初期に建てられた塔。上に登ることができます。
螺旋階段を登りきり、上からの眺めがこーんなかんじ!!
左手に見えるスパンダウ旧市街のニコライ教会がいい感じ!
本来は壁の上も歩けるそうなのですが、この日は滑って危ないからと立ち入り禁止でした。
博物館を出て雪で真っ白な庭を散歩
要塞内には博物館の他に、 Archäologisches Fenster Burg Spandauと名のついた考古学展示室もあります。
今の要塞が建てらる前、もともとこの場所にはスラブ系民族が11~12世紀に建てた、集落を取り囲む要塞があったそうで、その発掘場所が屋根を付けられて展示室になっています。
木枠と土を使った要塞だったそうです。
この他にもう一つ、シュパンダウの街の歴史を展示した博物館があります。
ベルリンの端っこ、なかなかマニアックな歴史に触れられるシュパンダウ要塞でした。
要塞を出て、シュパンダウ旧市街へ。
黄色とオレンジのグラデーションになったカラフルな建物が目を惹きます。
旧市街のトレードマーク?ニコライ教会。
その前には要塞を建てたヨーアヒム2世の銅像が。
ベルリンにもこんな街並みがあったのね、という可愛らしい風景です。
雪の中、新たなベルリンの一面に出会う散歩でした。
Spandauer Zitadelle
Zitadelle, Am Juliusturm 64, 13599 Berlin