アラサ―女子の悩みは世界共通なんだ
国は違っても、アラサ―女子が考えてることは同じようなことなんだ。
って共感できる友達に出会えたのはとても心強い。
語学学校のクラスメイトのメキシコ人エリカ。
同じ1986年生まれの今年29才。
ジャーナリストの彼女は10月からベルリンの大学院で勉強するために仕事を辞めてベルリンにやって来た。
メキシコでは、フリーのジャーナリストとして仕事をしていた彼女。彼氏もいた。
だけど、去年病気になって死の危険も経験して、「自分のやりたいことをやらなくちゃ!」って思ったのが仕事をやめてドイツに来ることを決心したきっかけだそう。
「今、未来のことがまだ分からなくて不安もあるけど、自分の人生を楽しんでるって思える」
この言葉はまったく同感、共感で。
「考えなくちゃいけないこともあるけど、考えすぎちゃいけない。今を楽しめばたぶんその先はどうにかなる」
前の前の彼氏には、親友と浮気されたという辛い経験もしたそう。
「でも、今は彼にありがとうって言える。だってあのまま付き合っていたら私きっと彼と結婚することになってたし。そうしたら今の自分はないから。だから彼に感謝してる」って。
「今は彼氏もほしいと思わない。初めて、彼氏をほしいと思わない。それくらい今、自分の人生を楽しんでいる。」
仕事もあって、彼氏もいて。
でも自分の人生このままでいいのかな?もっとやってみたいことがあるんじゃないか。知らない世界を見てみたい。
私もドイツに来ることを決めたこと、実際に来ちゃったこと。
やってみて、人生で初めて、今ちゃんと自分の人生を生きているって思える。
大学生の頃からずーっとヨーロッパに住みたくって、卒業してからそのために働いてお金貯めて。でもいざ海外に行こうと思ったら、行ったところでその先どうするの?このまま中途半端なキャリアで。とか未来のことを不安に思って踏み出すのを躊躇しそうになったり。その一方で、海外にいる子のFacebook見るたびに羨ましいなーっていつも他人を羨ましく思っちゃったり。
そんな風に過ごしてきた数年だったけど。今やっと、他人を羨ましいと思うこともなく、自信をもって自分の人生楽しんでる、っていえる自分になれている。
ワルシャワで一緒に過ごしたエリカの友達ダニエラも。
彼女もメキシコで仕事もあって彼氏もいた。彼氏のことが大好きだった。
だけど、もし今このまま彼と一緒にいることだけを選んで自分のやりたいことをやらなかったら、いつか彼を責めてしまうことになるかもしれない。そんなことはしたくないから、彼と離れるのは辛かったけど、大学院で勉強するためにドイツに来ることを決心した。
ダニエラはこっちにきて一度彼と別れたものの、今は再び遠距離でつきあっている。この先はまたどうなるかわからないみたいだけれど、自分のやりたいことも愛する人もどちらも手にしている。結果オーライだけど、一度は自分のやりたいことをを選んだ彼女。
ポーランド人のティナの言葉も印象的だった。
ワルシャワ出身の彼女には、ベルリンに住んでいるドイツ人の彼がいる。
彼女もポーランドでは仕事があって、でも半年に一回大きな休みがとれるらしくそれを利用して彼と一緒に過ごすために2か月間ベルリンに滞在していた。
7月の終わりに、ベルリンでの仕事が決まって大喜びしていた彼女。これでベルリンで生活することができる。彼との遠距離恋愛も終わり。
と思っていたら、2か月ぶりにポーランドに帰る前日、内定が決まっていた会社から「やっぱりいまはこれ以上社員は必要ないとボスが判断したので」と、内定取り消し。
「もうこれからどうしたらいいのかわからない。ベルリンにいたいけど、仕事なしではこれ以上そんなお金ないし。ワルシャワで新しい仕事探す?可能だけどまた遠距離。このままじゃ彼と別れることだって考えなくちゃいけない。今は2週間に1回お互いが行き来して月に2回彼と会っている。でもその時間を確保するために、私も彼も仕事はパートタイム。(日本でいうと派遣みたいなものなのかな?収入はいいけど保険とかがないらしい)学生だったらそれでもいいけど、私はもうそんな年齢じゃない。そろそろ自分のキャリアだって考えなくちゃいけない。私だってちゃんとした仕事がしたい。」
ティナの彼氏はラッパーで、(すみません、偏見ですが)そういう不安定な職業(なのか?)な彼と付き合ってるからもっと刹那的な生き方、考え方な子なのかなって思っていたから。
ちゃんと恋愛だけじゃない、自分個人としての人生も考えてるんだ。って見直した(ってなんか上から目線でいやな言い方だけど)し、その考え方にもすごく共感するなって思った。
女の子の人生、やりたいこと、できること、可能性がいっぱいあって、選択はそんなに簡単じゃない。その一方で出産というある程度タイムリミットの迫ったもんだいもある。
恋愛と自分のやりたいこと、どちらを選ぶのか。
(どちらも選べる道もあるはずだけれど。)
今あるものを手放して新しい世界に飛び込む勇気を持てるのか。
そうやって、自分の人生に貪欲に生きている女の子たち。
国も言葉も生活環境も違うけれど、同じようなことを考えていまここにいる。
たまたま同じクラスだったクラスメイトたちだけど、そういう彼女たちと知り合えたこと、嬉しく思う。