ハンブルクでオペラ鑑賞♪こんな夜には素敵な出来事も起きるのだ
この時期は日が暮れるのが早いですし、そそくさと宿に帰っても夜の時間がもったいないなぁ~なんて思って。
そうだ!オペラに行こう!思いたったわけです。
(いや、オペラかオーケストラか迷ったのですが。)
ハンブルクはクラシック音楽も充実
そうそう、これまたハンブルクのイメージ外だったのがオペラハウスとオーケストラホールがあること。ハンブルクって産業都市のイメージが強かったので文化的なものってないのかと思ってたんです。
が、ガイドブックを見ていたらハンブルク国立歌劇場では毎日オペラかバレエが上映されていることを知り、おや、これはオペラを見れちゃうチャンスではないのか?と食いついたわけです。
ドイツに来た当初は「この1年たーくさんクラッシック聴くぞー、オペラ観ちゃうぞー!」と張り切っていたのですがここ半年はほとんど聴きにいけてなかったので、初心に返り!!
さらにガイドブックにはLaeiszhalleライスハレ「クラシックの殿堂」と書かれていて、殿堂とか言われちゃうとこっちも気になっちゃう・・・。単純。
ライスハレはこんなかわいらしい外観
ん~・・・オペラかオーケストラか。どちらも捨てがたい。
ちなみにこの日の演目、ライスハレはWiener Symphonikerウィーン交響楽団、ドヴォルザークの謝肉祭とシューマンの交響曲第2番。
えぇぇぇ~ウィーン交響楽団!!
一瞬ウィーンフィルと勘違いしてめっちゃテンション上がったけどウィーン交響楽団でした。どっちみち有名な楽団です!
国立歌劇場はモーツァルトのオペラ Cosi fan tutte
似非クラシックファンなのでこのオペラ知らなかった・・・。
しかもどちらも20ユーロ前後のチケットが残っている!!
(そんなに贅沢している余裕はないので格安チケット狙いです)
オペラとオーケストラ、日本で鑑賞するときとの価格差を考えたらオペラのほうがお得感が大きい!ということでオペラを選択。
当日券の購入
ちゃちゃっとネットでチケットを予約しようと思ったのですが
いや、待てよ、オンライン予約をしてもチケットを印刷できないではないか・・・。ということに気づき、直接ボックスオフィスに行くことに。
(もしかしたらプリントアウトする必要ないのかもしれないけど不安なので)
国立歌劇場の横(Grosse Theaterstr.)にあるTageskasseに行き当日券を購入。
一番ランクの低い11ユーロの席はすでに売り切れていて、次に安い17ユーロのランク、最後のひと席をゲット!!
改めて、オペラが2000円前後で見られてしまうなんて日本では考えられないですからね!ドイツにいくこの機会を謳歌しなければ!!
オペラも観れて行き帰りの交通費つき!
しかも更にお得なことに
オペラのチケットで帰りの交通期間もタダになる!
なんと!この日は電車の一日券を購入せずにいたのでラッキー!
モダンなハンブルクオペラ
オペラの外観も写真に撮ろうと思ってはいたのですがあいにくの雨でカメラを取り出すのがめんどくさくて撮りそびれました。
ショッピングモールやカフェの並ぶ通りの一角にあり、ガラス張りのモダンな建物です。歌劇場って、今まで見てきたドレスデン、プラハ、パリ、ウィーンなどなど豪華な歴史的建造物なイメージが大きかったので、「なんかハンブルクのオペラは華やかさに欠けるわね」というのが第一印象。
ヨーロッパでオペラを見るのって内装の豪華なホールでの鑑賞という経験そのものがわくわくだったりするので、今回はちょっと残念。
ホール内もこんな風にいたってシンプルです。
4階のテラス席、2列目の一番内側。
視界はこんな感じです。
まったく予習していかなかったのでちっともストーリーが分からなかったのですが^^;帰ってきてからネットで調べてそういう話だったのね~と。
思いがけずな出会い
オペラもよかったのですが、それ以上に素敵な出来事がありました!
開演直前にやってきた隣の席の人。
なんだよ~隣いなくてラッキーって思ってたのに。
なんて失礼なこと思ってたら、日本人。
休憩に入り「よく観に来るんですか?」なんて差し障りのない質問から会話を始めたら
「僕ここのコーラスで歌ってるんです」と!!
なんと、声楽家さんでした!!
で「これから裏のカンティーネ(食堂)に行くんですけど一緒にどうですか?」と誘っていただき、よくわからないままついて行きました。
コンサートホールを出て隣の建物へ。入口の係員さんに軽く挨拶をして颯爽と中へ入って行く彼。え?え?従業員証とかいらない?私も入っちゃって大丈夫なの??とそわそわする私。
エレベーターで4階へ上がった奥に食堂があります。
廊下はこんな感じになっていました。地下でホールの楽屋と繋がっているそうです。
2幕に間に合うように戻らなければいけないので(間に合わなかったけど笑)すぐに食べられるものを注文して、私はスープとプレツェルをいただきました。
人が引き払ったところを見計らって撮った食堂。ですが、
正装したオケの演奏家さんやお化粧したままのオペラの出演者さんたちもお食事をしてました!!みなさん休憩でそんなにリラックスしちゃうの!?と、関係者でなければなかなか見ることのできない光景にお目に書かれたのでした!
いやぁ~面白い経験をさせてもらいました!
旅行をするとどこで何があるか分からない、思いがけない出会いや経験に遭遇することができる。楽しいなぁ!
オペラを選んでよかった!そしてこの席、17ユーロランクで最後の一席だったから私の意思で選んだ席ではなかったのに。残り物には福来るってことですね!
そうそう、彼は劇場の関係者だからいつでも割引でオペラ鑑賞できるんだそうです。1階パルケット席で観ることもできるけど、あえてランクの低い4階テラスを選んでいるのは、ここが一番歌手の声の響きがいいからだそう!オケに負けずに声が聴こえるんですって。
たしかにコンサートホール、どこが一番響きがいいんだろうと気になることもありますが、全体の響きでなく歌声が一番響く場所を選ぶなんて、 さすが声楽家さん!な理由です。
こういうマニアック情報を知れると嬉しくなっちゃいます(笑)
オペラ鑑賞後も近くのバーに連れて行ってもらいビールを飲みながら色々なお話を。
自分の体からあんなに声が出たらさぞ気持ちいいだろうなぁ~私も歌習いたいな~ぁと。
ドイツに来る前は「ドイツでコーラス習いたいな~。ドイツ人と一緒に第九歌うのが夢!」なんて思ってたんですけどね。やれずじまいです。。
ってな話をしたら、ドイツでは第九歌う機会ってあまりないんですって!
年末の第九コンサートは日本の習慣らしです。
とかとか、音楽という特殊な世界で生きる人のお話が聞けてとても楽しい夜になったのでした。