ドイツでワーホリ!!

ドイツ留学専門エージェント「ドイツ留学サポートセンター」を運営しています。自身がドイツワーホリ中に書き始めたブログ。ドイツの情報や、海外経験についてなど書いています。

ティファニーブルーのカフェで朝食を♪ in ハンブルク

オシャレなお店の多いシャンツェ地区

ガイドブックを見ていたら、シャンツェ地区はオシャレなカフェやブティックが集まる地区と載っていたので気になって行ってみました。

 

雨に加え風も強くてあんまり出歩く気分ではない天気だったのですが。。

そうだ!ハンブルク、港街だからか、風が強いです。

(ただこの日は帰ったらベルリンも強風だったからこの日だけ?)

 

SバーンのSternschanze駅で降り、Schanzen通りを歩いてみると、確かに小さなブティックがちょこちょこあって時間とお金に余裕があれば楽しいだろうなぁ~な通りです!

この通りを突き当たったところの角を曲がるとSchulterblatt通り。こっちの通りの方がカフェが多い印象。

 

オシャレなアパートたちとそれにも関わらず落書きされまくった街並み。

たしかに、湖周辺の気取った雰囲気とは違って活き活きしていて親しみやすい感じ。ちょっとベルリンぽい。

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土曜日の朝、朝食メニューを出しているお店が多く、どこも人であふれていました。

 

うわぁーーかわいいっっ!!と思ったカフェ。

Herr Max

Schulterblatt 12,20357 Hamburg

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入ると10時半ですでにほぼ満席(10時開店)の人気っぷり!

スコーンやクロワッサン、チーズの盛り合わせ、シリアルなどの朝食メニューがあり、カウンターの奥では店員のかわいいお姉さんたちが準備にいそしんでいました。

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 カウンターには目移りしてしまうケーキたち!

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乙女心をくすぐられるカフェです♪

白と水色で統一された店内。ティファニーブルーって言うのかしらね、この水色。私は根っからのピンク好きなのですが、この朝はティファニーブルーってお上品で素敵な色、なんかこの色いいなぁ~と白と水色にときめいたのでした。

 

このカフェ以外にもたくさん気になるカフェがありましたよ。

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 ハンブルクに住んでいたら毎週末色んなカフェで朝ごはんを楽しみたいな~なエリアでした。

 

夜のハンブルク、Reeperbahn

爽やかな朝から一転。

港町、海の男の街とあってハンブルクにはヨーロッパ最大の歓楽街があります。

図らずも宿泊先のAir bnbの最寄駅がReeperbahnだったのでちょっとだけ雰囲気を味わうことができました。さすがに女一人で路地にまで入って行く勇気はなかったです^^;

 

新宿歌舞伎町みたいなもんですかね。とはいえ駅の目の前のお店でSEX-HOUSEって堂々と書いてありますからね(笑)昼間の明るいうちにこの通り沿いを歩いたのですが、危険を感じるとかではないんだけど、ちょっと夜一人で歩くのははばかられるなぁ~という雰囲気でした。

女性は立ち入れない、飾り窓の並ぶ通りもあるそうです。

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その他気になった街並み

赤レンガと曲線の優雅な屋根のバランスが素敵だなと思った通り。Neander通り。

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こっちはとんがり屋根。同じ赤レンガでも曲線と直線でこんなに雰囲気が変わるのね。

ここにブラームス博物館があるようです。ブラームスハンブルク生まれだったんですね。ちょっとこの博物館行ってみたかったな。

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なんか赤レンガの街並みってロンドンを連想するのは私だけでしょうか。

更にさきにはこんなバイオリン工房?もありました♪素敵な通りでしょ?

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この他にも港町ならでは、日曜の朝に開かれるフィッシャーマンマルクトもあります。行きたかったけど曜日が合わず残念。

 

さすがドイツ第二の都市とあって色々な見所のあるハンブルクです。

 

まとまりないけど以上でハンブルク編は終了~。

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ハンブルクでオペラ鑑賞♪こんな夜には素敵な出来事も起きるのだ

この時期は日が暮れるのが早いですし、そそくさと宿に帰っても夜の時間がもったいないなぁ~なんて思って。

 

そうだ!オペラに行こう!思いたったわけです。

 (いや、オペラかオーケストラか迷ったのですが。)

 

ハンブルククラシック音楽も充実

そうそう、これまたハンブルクのイメージ外だったのがオペラハウスとオーケストラホールがあること。ハンブルクって産業都市のイメージが強かったので文化的なものってないのかと思ってたんです。

 

が、ガイドブックを見ていたらハンブルク国立歌劇場では毎日オペラかバレエが上映されていることを知り、おや、これはオペラを見れちゃうチャンスではないのか?と食いついたわけです。

ドイツに来た当初は「この1年たーくさんクラッシック聴くぞー、オペラ観ちゃうぞー!」と張り切っていたのですがここ半年はほとんど聴きにいけてなかったので、初心に返り!!

 

さらにガイドブックにはLaeiszhalleライスハレ「クラシックの殿堂」と書かれていて、殿堂とか言われちゃうとこっちも気になっちゃう・・・。単純。

www.elbphilharmonie.de

 

ライスハレはこんなかわいらしい外観

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ん~・・・オペラかオーケストラか。どちらも捨てがたい。

 

ちなみにこの日の演目、ライスハレはWiener Symphonikerウィーン交響楽団ドヴォルザークの謝肉祭とシューマン交響曲第2番。

えぇぇぇ~ウィーン交響楽団!!

一瞬ウィーンフィルと勘違いしてめっちゃテンション上がったけどウィーン交響楽団でした。どっちみち有名な楽団です!

 

国立歌劇場はモーツァルトのオペラ Cosi fan tutte

似非クラシックファンなのでこのオペラ知らなかった・・・。

Staatsoper HamburgのHP

 

しかもどちらも20ユーロ前後のチケットが残っている!!

(そんなに贅沢している余裕はないので格安チケット狙いです)

 

オペラとオーケストラ、日本で鑑賞するときとの価格差を考えたらオペラのほうがお得感が大きい!ということでオペラを選択。

 

当日券の購入

ちゃちゃっとネットでチケットを予約しようと思ったのですが

いや、待てよ、オンライン予約をしてもチケットを印刷できないではないか・・・。ということに気づき、直接ボックスオフィスに行くことに。

(もしかしたらプリントアウトする必要ないのかもしれないけど不安なので)

 

国立歌劇場の横(Grosse Theaterstr.)にあるTageskasseに行き当日券を購入。

一番ランクの低い11ユーロの席はすでに売り切れていて、次に安い17ユーロのランク、最後のひと席をゲット!!

改めて、オペラが2000円前後で見られてしまうなんて日本では考えられないですからね!ドイツにいくこの機会を謳歌しなければ!!

 

オペラも観れて行き帰りの交通費つき!

しかも更にお得なことに

オペラのチケットで帰りの交通期間もタダになる!

 

なんと!この日は電車の一日券を購入せずにいたのでラッキー!

 

モダンなハンブルクオペラ

オペラの外観も写真に撮ろうと思ってはいたのですがあいにくの雨でカメラを取り出すのがめんどくさくて撮りそびれました。

 

ショッピングモールやカフェの並ぶ通りの一角にあり、ガラス張りのモダンな建物です。歌劇場って、今まで見てきたドレスデンプラハ、パリ、ウィーンなどなど豪華な歴史的建造物なイメージが大きかったので、「なんかハンブルクのオペラは華やかさに欠けるわね」というのが第一印象。

ヨーロッパでオペラを見るのって内装の豪華なホールでの鑑賞という経験そのものがわくわくだったりするので、今回はちょっと残念。

 

ホール内もこんな風にいたってシンプルです。

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4階のテラス席、2列目の一番内側。

視界はこんな感じです。

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まったく予習していかなかったのでちっともストーリーが分からなかったのですが^^;帰ってきてからネットで調べてそういう話だったのね~と。

 

コジ・ファン・トゥッテ あらすじ −わかる!オペラ情報館

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思いがけずな出会い

オペラもよかったのですが、それ以上に素敵な出来事がありました!

 

開演直前にやってきた隣の席の人。

なんだよ~隣いなくてラッキーって思ってたのに。

なんて失礼なこと思ってたら、日本人。

 

休憩に入り「よく観に来るんですか?」なんて差し障りのない質問から会話を始めたら

「僕ここのコーラスで歌ってるんです」と!!

なんと、声楽家さんでした!!

 

で「これから裏のカンティーネ(食堂)に行くんですけど一緒にどうですか?」と誘っていただき、よくわからないままついて行きました。

 

コンサートホールを出て隣の建物へ。入口の係員さんに軽く挨拶をして颯爽と中へ入って行く彼。え?え?従業員証とかいらない?私も入っちゃって大丈夫なの??とそわそわする私。

 

エレベーターで4階へ上がった奥に食堂があります。

 廊下はこんな感じになっていました。地下でホールの楽屋と繋がっているそうです。

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2幕に間に合うように戻らなければいけないので(間に合わなかったけど笑)すぐに食べられるものを注文して、私はスープとプレツェルをいただきました。

 

人が引き払ったところを見計らって撮った食堂。ですが、

正装したオケの演奏家さんやお化粧したままのオペラの出演者さんたちもお食事をしてました!!みなさん休憩でそんなにリラックスしちゃうの!?と、関係者でなければなかなか見ることのできない光景にお目に書かれたのでした!

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いやぁ~面白い経験をさせてもらいました!

旅行をするとどこで何があるか分からない、思いがけない出会いや経験に遭遇することができる。楽しいなぁ!

 

オペラを選んでよかった!そしてこの席、17ユーロランクで最後の一席だったから私の意思で選んだ席ではなかったのに。残り物には福来るってことですね!

 

そうそう、彼は劇場の関係者だからいつでも割引でオペラ鑑賞できるんだそうです。1階パルケット席で観ることもできるけど、あえてランクの低い4階テラスを選んでいるのは、ここが一番歌手の声の響きがいいからだそう!オケに負けずに声が聴こえるんですって。

たしかにコンサートホール、どこが一番響きがいいんだろうと気になることもありますが、全体の響きでなく歌声が一番響く場所を選ぶなんて、 さすが声楽家さん!な理由です。

こういうマニアック情報を知れると嬉しくなっちゃいます(笑)

 

オペラ鑑賞後も近くのバーに連れて行ってもらいビールを飲みながら色々なお話を。

声楽家に憧れるんです。声楽家ってか歌が歌える人!

自分の体からあんなに声が出たらさぞ気持ちいいだろうなぁ~私も歌習いたいな~ぁと。

 

ドイツに来る前は「ドイツでコーラス習いたいな~。ドイツ人と一緒に第九歌うのが夢!」なんて思ってたんですけどね。やれずじまいです。。

ってな話をしたら、ドイツでは第九歌う機会ってあまりないんですって!

年末の第九コンサートは日本の習慣らしです。

 

とかとか、音楽という特殊な世界で生きる人のお話が聞けてとても楽しい夜になったのでした。

 

 

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思っていたよりはるかに素敵な街だった!ハンブルク!!

みなさん、ドイツ第二の都市はミュンヘンでなくハンブルクですよ!!知ってました?

って知ってるか。。

 

私はドイツにくるまでミュンヘンが第二の都市だと思っていました。

ハンブルクも名前は有名だけど(ハンバーガーの由来になっているくらいですしね)、そんなに何があるってイメージもなくて。

 

さらにいえば、北に位置するし天気悪そうだし、ドイツに来てからもちっとも興味なかったんです。

 

ベルリンからは電車で2時間、バスで3時間です。(そんなに近かったのね!)

私はバスで行ってきました。片道たったの7ユーロ!相変わらずバスは重宝します。

 

特別市ハンブルク

ドイツ第二の都市であり、最大の港街、ハンブルク

港?ハンブルク海に面してなくない?

そう、港といってもエルベ川の河口から100kmほど内陸にある河川港なので海はないのです。

ベルリンと同様、一都市で連邦州を構成している特別都市です。(ブレーメンも)。

古くから交易都市として栄え、中世には自治権を獲得しハンザ同盟の一員として繁栄した裕福な都市です。

 

アルスター湖をとりかこむオシャレな街並み

ハンブルクの中心を地図で見ると、海はないはずなのになんか水辺が多い。

と思ったら、街中にどーんとあるのは湖なんですね。アルスター湖。

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http://www.lahistoriaconmapas.com/atlas/germany-maps/map-hamburg-germany.htm

 

で、この湖が素敵な雰囲気を醸し出しているんですわ。

 

が、、なぜだぁぁぁ自分!

なぜかアルスター湖の写真を撮りそびれている。。のでいきなり夜景。伝わらない・・・

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この湖を取り囲むように豪華な建物たちが立っていて、高級リゾートの雰囲気をかもし出しています。

実際、湖の南側を走るJungfernstieg沿いには高級ブティックなんかも並んでいたりしてショッピング街になっています。写真の左側に湖があるのです。

建物が大きくてエレガントだし、湖のおかげで解放感があってすごく気持ちのいい街並みです。

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で、ちょっとおもしろいなぁと思ったのが、この通り名の由来。Jungfernは未婚者、Stiegは通りの意味。時をさかのぼって18世紀頃、未婚の女性たちが男性探しにここを散歩したことが通りの名前になってるんですって。現代でも有効かしら?

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Jungefernstiegを一本入ったColonnadeも美しい建物に囲まれた

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しょっぱなにこの景色を見て、ハンブルクよ、今まで見くびっていてごめんなさい、とと一気に高感度アップ。めちゃくちゃ素敵な街じゃない!!

そうよそうよ、これぞヨーロッパの大都市!!薄汚れたベルリンを見慣れてしまっているから、大都市ながらヨーロッパらしい街並みに感動!!

 

豪華な市庁舎

Jungenfernstiegをちょっと歩くと現れる市庁舎。

ひやぁぁぁぁ!美しい!!

ネオルネッサンス様式だそう。

地球の歩き方に、「バッキンガム宮殿より6部屋多いのが自慢」って書いてあって、そんなとこ張り合ってるのか、と(笑)でもバッキンガム宮殿より外装も豪華よね!

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ガイドツアーで中も見学できますが、省いてしまいました。

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オシャンティーな倉庫街

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地図を見ずになんとなく歩いていたらいくつか川を渡り倉庫街へとたどり着きました。

なんだか横浜みたい(てか横浜がヨーロッパを真似てるのよね。こっちが元祖)!な川沿いの倉庫街。

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なになにこのオシャレなかんじ!赤レンガが素敵すぎる。

港ってそれだけでちょっとわくわくするのにこの景観ですよ。異世界だわ~。

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川沿いを港に向かって歩いて行きます。

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船が止まる、港の雰囲気に。

でも海じゃないので潮臭さがなく空気が爽やかなのも◎!港と都市と教会がうまく調和しています。

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真ん中の輝くガラス張りの建物が新しいオペラハウス。まだ建設中かな?波の形をイメージしているのだそう。あんな中洲?の先端、上層階から港を眺められたらさぞ気持ちいいでしょうね!

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晴れた日の夕暮れ、夕日をバックに船がいい感じです。

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ハンブルク港クルーズの遊覧船もあるようですが、夏だったら乗りたいけど風強いし寒いし今回はやめときました。

St. Michaeliskircheミヒャエル教会

港から再び街なかへと戻り、見えてきたのがミヒャエル教会。ハンブルクで一番有名なプロテスタント教会

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教会裏手の広場、後ろを振り返るとこんな近代的な変わった外観の建物が。色々な建築が混在していておもしろい。

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ミヒャエル教会、中に入るときらびやかなバロック様式ドレスデンのフラウエン教会に似ているなぁ~

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曲線が美しくて豪華な内装。バロック好きだけど個人的には教会としてはこのスタイル豪華すぎて好きじゃない。作り込まれてる感が強すぎて、教会じゃなくて宮殿じゃん、と思ってしまう。

「教会の維持のために2ユーロ募金してください」って書いてあったけど。じゃぁ装飾削ればよかったのに、と思ってしまった。無礼者でごめんなさい。

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以上がざっと、想像していたより美しかったハンブルクの街並みです。

三十年戦争ナポレオン戦争、1842年の4日間におよぶ大火事、第二次世界大戦での空襲被害と、幾度も打撃を受けては復興してきた街。それ故にあまり古い建物は残っていない近代都市、といわれますが街中ではバロック様式の華やかな建物をよく目にするし、うまく古い要素を取り入れながら復興された街なんだなぁと感じました。

 

ドイツ第二の都市といいつつも、この記事で書いた場所はすべて歩いても回れてしまうくらい見所は集中しています。湖周辺の高級感ある雰囲気、ムードあふれる倉庫街、港の解放感、色んな表情をもつハンブルク

 

次はハンブルクでのオペラ鑑賞です。

 

 

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【シュパイヤー】世界遺産の大聖堂でドイツの王様たちにご挨拶

ハイデルベルクから電車で45分、世界遺産の大聖堂があるというのでSpeyerシュパイヤーまで足を伸ばしました。

密かにドイツの世界遺産全制覇を目指してます。(なかなか訪れられていませんが・・・)

 

世界遺産シュパイヤー大聖堂

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ロマネスク様式の大聖堂。

神聖ローマ皇帝ConradⅡコンラート2世によって1030-1061年に建設されました。

ドイツでロマネスクの大聖堂って珍しいんじゃないかしら。ロマネスクが興生した時代に力をもっていた都市がこんなところにあったなんて。

 

それにしてもかなりの迫力です!とにかく壮大!!

装飾がシンプルでどっしりした建築様式が、圧迫感といってもいいくらいに存在感を際立たせています。

 

中に入るとゴシック建築かと思うくらい高さを感じます。

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そして、この大聖堂を有名にしているのは、ドイツで一番美しいと言われる地下聖堂、Cryptクリプタです。ロマネスク様式としては世界最大のものだそう。

 

ここにドイツの歴代の王様たちが眠っています。

クリプタへの入場料には3ユーロ。

 

赤と白の煉瓦の縞模様が印象的な堂内。

f:id:mikamilka:20160127090842j:plain棺の置かれている部屋にはここに眠っている王様たちのレリーフが。f:id:mikamilka:20160127090822j:plain

ここに眠っているのは以下の12名

  • ConradⅡ コンラート2世(没1039)
  • HenryⅢ ハインリヒ3世 (没1056)
  • HenryⅣ ハインリヒ4世(没1106)
  • HenryⅤ ハインリヒ5世(没1125)
  • Gisela ギゼラ( ConradnⅡの奥さん)(没1043)
  • Bertha ベルタ( HenryⅣの最初の奥さん)(没1087)
  • Philip of Swabia フィリップ(没1208)
  • Beatrice ベアトリス(Fredrick Barbarossaの二番目の奥さん)(没1184)  とAgnesアグネス(Frederick Barbarossaの娘)(没1184)
  • Rudolf of Habsburg ルドルフ1世(没1291)
  • Albert of Austriaアルブレヒト1世 (没1308) 
  • Adolph of Nassau アドルフ(没1298)

 

ルドルフ1世もここに眠っています。ルドルフ1世といえばハプスブルク家初の神聖ローマ皇帝であり、ハプスブルク家をヨーロッパの名門に発展させた王様。

彼の棺の蓋も展示されています。

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 この石造、彼の生前に作られたもので、顔には皺が再現されていたり実物に近い姿が表現されていますが、中世期にはこのように王様のリアルな姿を石造にするのは例外的だったようです。たしかに、棺の蓋の石造って若々しい姿のものしか見たことないかも。

 

 

王様たちが眠るお墓は、クリプタの中でも高い場所に安置されていて階段を上ってたどり着くようになっています。

(棺を写真に撮るなんて悪趣味?なんて言わないで。)

 

ドイツの王様たち、あなた方が基礎を気づいた国で私は日々楽しく過ごさせてもらってますよ~、とお墓参り。

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奥の真ん中がこの大聖堂を建てたコンラット2世、手前のお花がお供えしてあるのがルドルフ1世の棺です。

この場所は、もともと赤ひげ王バルバロッサのために用意されていたものらしいのですが、第三回十字軍で小アジアで溺死してしまったため、代わりにルドルフが埋葬されることになったそう。

色んなエピソードがあるのね。

 

見学を終え、裏庭に回ってみると、大聖堂の後ろ姿はこんな感じ。

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思いのほか素敵な旧市街

シュパイヤー、大聖堂以外にはなにも期待せずに来たのですが、街並みも素敵でした。

マクシミリアン通り

まず、大聖堂へ続くマクシミリアン通り。時計塔のある門をくぐると大聖堂まで歩行者天国になっています。

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両脇には1階がカフェやブティックになったカラフルな可愛らしい建物が並びます。

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大聖堂手前に並んでいたクリスマスマーケットの屋台のひとつ。

ディズニーランドにこういうのいるよね!?

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民家もかわいい

マクシミリアン通りから外れると、特に何があるというわけでもないのですが、静かで素敵な旧市街。

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そしてこの街、カラス?のかざりがところどころに。街のシンボルなのかしら?気になります。

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さまざまな建築様式の教会たち

大聖堂の存在にすっかり存在感を奪われてしまっていますが、他にも色んな建築様式の教会が点在しているのが印象的でした。

 

小さいけれどゴシック様式だったり。

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これはいくつかの様式が混在しているらしいけれど丸みを帯びた屋根とファサードがエレガント。

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この白い教会は内装が豪華らしいんだけどこの日は閉まっていて入れず残念でした。

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シュパイヤー、大聖堂だけでなくのんびり旧市街を歩いてみるのも楽しい小さくてかわいいらしい街です。

ドイツにはまだまだ私の知らない素敵な街がたくさんあります。

 

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ハイデルベルク旅行記2 ドイツ最古の大学街を散策

ハイデルベルク旅行2日目。

ちょっと寄り道・・・

ハイデルベルク2日目の初っ端、何を思ったか、私宛もなく中央駅からバスに乗ってみました。ネッカー川の旧市街とは反対側の山の中を通る34番のバス。

バスはぐんぐん山を上っていき、だんだんと家の数も少なくなってゆく・・・。いったいどこまで行くのかしら。。

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私以外の乗客が全て降りてしまいバスに一人残されさすがに不安になったので、次のバス停で降りました。そしたらこんな牛さんたちが。水牛!?

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が、それ以外特にこれといって何もなさそうなので次のバスに乗ってそそくさと街へ引き返したのでした。

と、ちょっと冒険した割には何も得られず(笑)

 

旧市街へと続くカール・テオドール橋の前でバスを降り対岸からの眺めを楽しみます。

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哲学者の道から街を見渡す

ネッカー川を挟んで旧市街の反対側の高台に、「哲学者の道」と言われる道があり、そこからの眺めがいいというので登ってみることに。

 

橋のすぐ向かいに「蛇の道」と名の着くSchlangenwegがあるのでそこを通って哲学者の道を目指します。

 

入口はこんな民家の横っちょです。車で隠れてる^^;f:id:mikamilka:20160124234700j:plain

くねくねと急勾配を登って行く細い道。途中から階段になるのですが、結構急で息が上がります。

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ふぅ~。息を切らせながら登りきって眺める風景!!

わぁ~~~素敵な街並み!!

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お城からの眺めも素敵だったけど、ここからの眺めがいいのはお城全体も見えること。

ちょうどお城と同じくらいの高さかな?

 

ゲーテをはじめとする多くの詩人や哲学者もここからこの風景を見たんですって。

そりゃぁこの景色を見たら創造力掻き立てられちゃいますよね。

私には何も浮かんできませんが(笑)

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この景色に惹きつけられてしまってこの場を離れがたかったです。

いつまでもぼーっと眺めていたい。

時間を忘れるどころか時代すらも錯覚してしまいそうになる。

 

遠目から見ると城砦のような雰囲気もあるお城が街のかわいらしさと対照的でいい味出してます。

 

カール・テオドール橋を渡り旧市街へ

高台からの眺めに分かれを告げ、Schlangenwegを下り再び川岸へ。

Alte Brücke(古い橋)とも呼ばれるKarl-Theodor-Brücke(カール・テオドール橋)、現在の石橋は1786-88にかけて架けられたものだそう。f:id:mikamilka:20160124234653j:plain

二本の塔が印象的な橋門

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橋の横にちょっと笑いを誘うはなぞの銅像が。

猫?ライオン?かと思いきや猿だそうです。

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ドイツ最古のハイデルベルク大学

お城とともにハイデルベルクの名を有名にしているのはドイツ最古の大学、ハイデルベルク大学です。開校は1386年!私よりぴったり600年古いのね!

 

旧市街の真ん中にある大学広場。

奥に見える、屋根の曲線が優雅なバロック様式の建物がAlte Universität大学旧校舎。

 

大学広場にもクリスマスマーケット。ハイデルベルクはあらゆる広場にクリスマスマーケットが・・・。大学校舎の写真が撮りたかったのにこれじゃぁメリーゴーランドがメインじゃないか-_-

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広場をはさんで反対側にあるのがNeue Universität大学新校舎で、校舎に囲まれて中庭になっています。真ん中の茶色い塔、Hexenturm魔女の塔というなんだかちょっと不気味な名前がついています。1380年頃のもので、現存する中世の塔としては唯一のものだそう。

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学生牢

大学施設の中でも特に有名なのが学生牢!1712年から1914年まで使われていたそうです。

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学生牢!?なんだそれ?

 

大学は自治権をもち、1712年から二百年あまり、学生の軽犯罪は法律ではなく大学当局が裁いた。そのためにここにも、大学にはおなじみの学生牢が用意されていた、最高刑が二週間。入牢中も広義には出てよろしい、食事はなじみの居酒屋からとりよせた。入牢を申しわたされると、仲間で前夜に盛大なお見送りをしたので、たいてい第一日目は二日酔いに苦しんだ。

中公新書 「ドイツ町から町へ」 池内紀

ドイツ 町から町へ (中公新書)

ドイツ 町から町へ (中公新書)

 

 ということらしい。

 

学生たちが暇つぶしに書いた落書きが部屋一面、どころか牢獄中に残されています。

当初は蝋燭の煤で書かれたため黒一色だったのが、のちに水彩で色も追加されたそうです。

落書きなのにオシャレ♪落書きにも知性が反映されているってことかしら。

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柱には写真まではめ込まれていました!変な帽子~。下のおにいちゃんはハンサムね♪落書きの絵たちが被っているのはこの帽子なのね!

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街をぶらぶら

ハイデルベルクは上から眺める街並みも素敵だけれど、細い路地を迷子のように宛もなく歩くのもとても楽しいんです。この道を曲がるとどこに出るんだろう?さっき通った気もするけど別の通りか?なんて思いながらふと出くわすかわいい街並み。

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ハイデルベルクの旧市街は1200年頃に城郭都市が形成され、中世には城壁内の限られた土地を有効活用するように隣の建物とぴったりとくっつけて住居が建てらたため、その間に細い路地が生まれたのだそうです。

 

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しかし1689-93年のプファルツ継承戦争でフランス軍により街はほぼ完全に破壊されてしまい、それ以前の建物はほとんど残っていません。今あるバロック様式の美しい建物たちは1700年頃から再建されたものだそうです。

 

ハイデルベルク城の一部を破壊したのもこのプファルツ継承戦争

こんなに美しい街を占領して破壊するなんて、やってくれるわねフランス軍。

 

「プファルツ継承戦争太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世による領土拡大政策として世界史で習った覚えがあります。当時は名前を丸暗記するのみでプファルツってどこ??ってかんじだったのですが、ここがプファルツ領だったのね!というこれまた新たな世界史発見。

 

 

大学街だけあって、古本屋さんをたくさん見かけます。

古本屋さんてなんだか宝探しみたいでワクワクするので大好き!どうせドイツ語読めないし荷物になるし買う気ないくせについつい入ってしまう!

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かわいいお店の並ぶPlöck

メイン通りハウプトシュトラーセと平行して走るPlöck。Air bnbのホストさんが「小さくて素敵なお店がたくさんあっておすすめ」と教えてくれました。

とってもかわいいキャンディー屋さんがあるとのことだったのですが閉まっていたのか?見つけられず。

でもカフェやアンティークショップ、ジュエリーショップなどなど個性的なお店が並んでいて素敵な通りでした。

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こんな感じで、小規模だけれど見所がものすごく多いハイデルベルク。緑の美し季節にまた来てみたいな。

 

 

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ハイデルベルク旅行記1 古城とロマン主義の街

もう一か月以上も前になってしまいましたが、そろそろいいかげんにハイデルベルクの旅行記書きたいと思います。

 

ロマン主義の街、ハイデルベルク

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ドイツの南西部バーデンヴュルテンベルク州にあるハイデルベルク。古城街道上にあり、ドイツ最古の大学のある街としても有名です。多くの詩人や芸術家にその美しさを称えられた、ロマン主義の街。

ネッカー川に沿って広がるオレンジ色の屋根の連なる街並み、山の上にそびえる古城、はぁ~~、とため息と共ににやけてしまう景色が広がります。

 

豪邸の立ち並ぶ住宅街!

前日の夜にハイデルベルクに到着し、翌日は朝から行動できました。weststadtという旧市街から徒歩15分ほどのところにあるAir bnbに宿泊していたのですが、旧市街に向かう道中に並ぶ家々の豪華なこと!!

家というより館です!まずこの景色に感激!!

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霜の降りた落ち葉に朝日が差しいい感じ♪

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 Bismarckplatzビスマルク広場からHauptstr.ハウプト通りを進む

旧市街の入口Bismarckplatzビスマルク広場。ショッピングセンターの立つ近代的な広場です。クリスマス前だったのでクリスマスマーケットが出ていました。

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そこからスタートする旧市街を貫くハウプト通り。

ドイツで一番長いらしい?歩行者天国で両サイドにはカフェ、洋服屋、古本屋、お土産やさん、雑貨屋さん・・・などなどが並ぶ賑やかな通りです。

この通り、1kmくらいあるんじゃないかしら、結構歩きます。

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通りの途中には教会(Providenzkircheプロヴィデンツ教会)があったり

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建物の一角に彫刻があったり、賑やかながらしっかり歴史を感じさせてくれる景観です。

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通りを更に進み左手に現れるHeiliggeistkirche精霊教会。

赤レンガと尖塔の屋根が特徴的なちょっと変わったゴシック建築

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この教会の裏がマルクト広場。これまたクリスマスマーケットが出ていて広場の外観が分かりづらくなってしまっていますが、右奥が市庁舎です。

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更に市庁舎の向かいにはKornmarktコルンマルクトという広場があり、ここからハイデルベルク城を見渡せます。

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ハイデルベルク

旧市街の西側、山の斜面にそびえるお城へ向かいます。

傾斜が急でお城に宿り着くまで一苦労。

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ハイデルベルクの一番の見どころはやはりお城でしょう!

 

プファルツ伯の居城として13世紀頃に築かれ、1400年から1620年にかけて歴代の選帝侯たちによって拡張されていったこのお城、さまざまな建築様式の建物が混ざりあっています。中庭に立つと一目瞭然です。

 

入口を入って向かい(南側)には簡素なゴシック建築が並びます。

時計のついた城門塔の右手にあるのがRuprechtsbauルプレヒト館。選帝侯ルプレヒト3世によって1400年から建築が始められました。

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入口の方を振り返ると(北側)一転、豪華な装飾のほどこされた建物たちが並んでいます。

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右手Ottheinrichsbauオットーハインリヒ館、1556年に即位したオットー・ハインリヒによって建てられたものです。

 

旧約聖書の英雄や、ギリシア神話の神々をかたどった彫刻で装飾されるファサードは、ドイツ・ルネッサンスの傑作とも評されるそうです。1764年の大火災により被害を受けたため、現在は石造りのこのファサードが残っているのみです。

窓から青空が見えて、もともとこういう建築だったんじゃないかと思えるほどこれだけでも印象的な建物です。f:id:mikamilka:20160123211406j:plain

その左、Friedrichsbauフリードリヒ館。

フリードリヒ4世により1607年に建てられたフリードリヒ館は初期バロック様式の豪華な建物です。ファサード一面に歴代諸侯の彫像が飾られています。

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そしてこのフリードリヒ館に隣接するのが、Großes Fass大樽です。ハイデルベルク城の見所のひとつ、世界最大の木製ワイン樽です。

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130本のオークを使って、全長8.5メートル、高さ7m、221,726リットル入ります。階段で樽の上に登ることもできます。

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城門を出て西城壕にでるとここにもクリスマスマーケットが出ていました。

でも個人的には、白いテントで味気ないしここにマーケット出しちゃうのは外観を害しているだけなんじゃ・・・と。ところかまわずクリスマスマーケットを出せばいいってもんでもないでしょうに。

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ここからハイデルベルクの街が一望できます!

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複雑に入り組んだお城も

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ここから東側にある庭園側に向かうと、火薬塔が目に入ります。1460年に防御用の建物として建設され、一階に火薬が貯蔵されていたそうです。1693年にフランスのルイ14世軍によって爆破され現在のような半壊状態になってしまいました。ちなみにこの塔の外壁は最大で6.5mもあるそうです。

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よく晴れた日だったのに、気づくと川から霧が上がってきていて間もなくお城も飲み込まれてしまいそう。

破壊されたままの塔と霧が幻想的で、なんだかラピュタみたい!

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ほんの数十分の間にあっという間に視界が真っ白になってしまいました。

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再び旧市街に戻るとなにもかも霧の中。

昼間は見渡せていたお城も微かにシルエットが見えるのみ。

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 霧に包まれる古い街、なんだかちょっとオドロオドロしいような、ワクワクするようなハイデルベルクの夜でした。

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フランス男にナンパされ、ドイツとフランスの違いについて考えてみた

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雪の後は良い天気!

今週にはいってから珍しく青空が続いています。

それでも雪が溶けないくらい気温は低いですけどね。。

 

そして更に珍しいことに、ミッテを歩いていたらフランス男にナンパされました。

 

フリードリッヒシュトラーセ、博物館島とテレビ塔が見える橋の上。お天気のいい夕方、夕日に染まりつつある景色が綺麗だなぁ~と、足を止めて写真を撮っていたら。

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「僕写真を撮るの下手なんだけど、いい写真とれた?」といきなり話しかけてきた男性。

 ん??

 写真撮ってる時に話かけられる経験、前回のことが頭をよぎり、こいつもまた私のカメラで自分の写真を撮ってくれとか言うのか??

doitsu-wahori.hatenablog.jp

 

「僕写真取るの下手だからさ。で、君いいカメラ持ってるしかわいいから話しかけてみたんだ」

は??

なんだそれ。何の脈略もないぞ、その説明。

 

「僕仕事クビになっちゃって!」と聞いてもいないのに勝手に自分のことをしゃべり出した彼。

今朝会社をクビになったらしい。

しかもそもそもこの状況がいまいち把握できず彼の話を適当に聞き流していた私は、fired(会社をクビになった)をそのままfireだと思い、火事にあったのだと勘違い(笑)話を聞いているうちになんかかみ合わないなぁ・・・と途中で「クビになる」ほうのfireか、と気づきました^^;

 

駅に向かって歩く私についてきて勝手に話続ける彼。「フランスから来たんだ」

英語がちっともフランス語訛りじゃなかったからフランス人て気づかなかったけど、言われて納得。そうよね、こんな軽々しく道端で声をかけてくるなんて、さすがラテンの男。

 

適当に話しながら駅に到着。すると

 「あ~あそこにカフェがあるね。どう、お茶しない?」

いやいや、家に帰るって言ったじゃん私^^;

「え~すぐ帰らなきゃだめなの?」

ここはズバっと断らなくては、と彼氏いるからと断った。

「そんなの言わなきゃ彼にはバレないよ」

さすが、歴代大統領が女性問題スキャンダルの経験を持つお国の男性には、彼氏がいるくらいじゃぁ断る理由にならないらしい(笑) Et alors?ってことね。

 

仕事クビになったような男には興味ない!と言ってみようかと思ったけれどちょっとキツすぎるかしらと自粛。断固としてお断りし解放されました。

 

と、この出来事からふとドイツとフランスの違いについて考えてみました。

 

ナンパ好きなフランス人、ナンパをしないドイツ人

こんな記事を見つけました。

euro-ijuu.info

ちょっと疑問な項目もありますが、ドイツ人が奥手である、というのにはうなづけます。(ドイツ人男性が女性からのアプローチを好むのかはおいといて)

2.ドイツ人男性は奥手である
ドイツ人男性は奥手です。クラブやディスコで女性だけで飲んでいても、あまり声をかけてきたりしません。どちらかというと、女性からアプローチされることを好むようです。

この記事の通り、ドイツで男性が気安く初対面の女性に話しかけるような場面は見かけません。奥手というのか紳士というのか、ただ女性に無頓着なだけなのか。

(もちろん個人差はあると思いますが一般的な印象で)

 

そういえば先日ドイツ人に「ドイツ人てほんとファッションに無頓着だよね。自分の着る物にも他人の着る物にも興味ないでしょ。フランスではおしゃれな格好してたらみんな「その服素敵だね」って褒めてくれるのにドイツ人は無反応」って言ったら

「確かにドイツ人は服装にあまり気をつかわないけれど、女性の服装に言及しないのはそれが軽々しい行為に捉えられることを懸念してのことでもあるんだよ。僕みたいに結婚している男性が他の女性の服装を褒めて、口説いていると捉えられたらよくないでしょ」と。そっか、そんなに慎重なのか、ドイツ人。

 

一方フランス。留学していたルーアンは小さな街だったので街で声を掛けられることはありませんでしたが、パリではレストランのギャルソン、ホテルのベルボーイに連絡先を聞かれたり、カフェで一人でご飯を食べていたら隣の席のおじさん達が話しかけてきて、一緒にどう?と誘われたこともありました。

 

 私がフランスで経験したように、海外では男性が軽々しく女性に声をかけてくるイメージがあったりしますが、ドイツ人はそんなことありません。日本人にとってドイツが暮らしやすいのは(少なくとも私はフランスよりドイツが居心地がいい)、こうした男性の女性に対する態度が日本人に近いのもひとつの理由なのかもしれません。

 

それにしてもドイツにいてもフランス人はフランス人なんだなぁ(笑)

 

失業率の高いフランス

彼は会社をクビになってしまったものの、引き続きドイツでの就職を希望していると言っていました。「フランスは仕事がないから」と。

 

フランスにいた時に印象的だったのは、ニュースでしょっちゅうchomage(失業)という言葉を聞くこと。2015年の失業率は10%失業率の高さはフランスの大きな社会問題となっています。

 

 

一方ドイツ、2015年の失業率は6.5%

彼はインターネット上でのレビューサイトを運営する会社の営業をしていたようですが、創立8年目の会社といっていたのでスタートアップ企業でしょうか。ベルリンはスタートアップが盛んなので、ドイツ語ができなくても若い外国人にとって職を見つけるチャンスに恵まれています。

 

彼もさっそく今夜ひとつ面接があると言っていました。(そんなにすぐに面接先が見つかるものなのかしら、と驚きです)何の前触れもなく突然クビを宣告されてしまったそうです。会社がちょっと前にゴールドマンサックスに買収されたからその影響かもしれないと言っていましたが。「営業3人の中で僕が一番成績が悪かったから」だそうですが、実力主義でこんなにばっさり解雇されてしまうなんて、恐ろしや・・・。

 

失業率の話に戻って、ちなみに日本は15年11月の失業率は3.3%。人口1億2700万人。

人口6,500万人のフランスに比べると、人口はほぼ倍で失業率は3分の一以下、これだけの雇用を創出できている日本てすごいんじゃない!?と思ったりするのです。

 

bisou(ほっぺにチュ)の文化

このフランス男とバイバイするときに、ほっぺにチュッチュッって挨拶して別れました。

フランスでは普通のことだったので、そいういえばドイツに来た当初「隣の国なのにドイツ人はほっぺにチュッチュの挨拶しないのね~」って思ったのを思い出しました。ドイツ人は仲のいい友達同士では挨拶時にハグはしますがキスはしません。

 

フランスでは老若男女、初対面であっても両頬にキスをして挨拶していました。その他にはこれまで出会ったなかではスペイン人、イタリア人もキスの挨拶をしていたので南ヨーロッパの文化かなと思っていたら。ポーランド人もするし、友達によるとデンマークもキス挨拶だそうです。おや?しないのはドイツだけ?

 

友達に言わせるとキスの挨拶は相手との距離が縮まるかんじがするし、ドイツ人はそれをしないからちょっと冷たく感じる、とのことですがこれまた日本人にしてみたら挨拶はハグ程度が気楽ですよね?

 

 

ドイツとフランス、お隣の国でも色々と違う点があるなぁということを久しぶりに感じさせてくれたナンパ男くんでした。

 

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